ルイ・ルイはロックンロールの言葉
と思います
バディ ホリー「ノット フェイド アウェイ」、アイズレーズ「ツイスト&シャウト」
リッチーバレンス「ラ バンバ」などがその代表例として挙げられますし
ライヴ終盤を盛り上げるためにグレイトフル デッドやジェイムズ テイラー
がホリーの「ノット フェイド アウェイ」を演奏する姿はすっかりおなじみですね
一定の循環コードで起承転結を作っていくのがポップ音楽の不文律では
ありますが その”承”の部分を極端に強調したのが上記の曲なのです
従って”結”がありませんので
演奏は果てしなくただただ反復していくのみなのです
着地点は見つかりません(笑)
そうした楽曲の最たるものがリチャード ベリー作の「ルイ ルイ」かもしれません
コードは3つどころか たった2つなのですが
これが反復していくことで何とも得難いグルーヴを生み出していくのです
そんな「ルイ ルイ」という楽曲に焦点を当てたのが次のアルバムです
何と「ルイ ルイ」を演奏した人たちを ブラス バンドからガレージ パンクまで
収めた究極のコンピレーションなのです
オリジナル ヒットとなるキングズメンの「ルイ ルイ」からベリーの作者版までを
網羅 オビンの親戚となるロッキン ロビンのヴァージョンもしっかりと収録してい
ます ガレージパンクの愛好家にはソニックスの「ルイ ルイ」は最高にロックする
プレゼントでしょう! 編纂はむろんライノ レコーズ 83年の発売でした
調子に乗ったライノ レコーズは89年に『ルイ ルイ第二集』を発売します
こちらもラテンのモンゴ サンタマリアから英国ロックのキンクス版「ルイ ルイ」まで
楽しめる好企画でした そうそうアイク&ティナ ターナーのそれもこちらに
収録されています
もともとぼくはどんなにきれいなメロディでも
それがリズムを伴うことなくベタ〜っと張り付いているタイプの音楽は好きではない
んですね
ありきたりの結論ですが やはりリズムこそはポピュラー音楽、ロックンロールの
生命線でしょう
そんなぼくの音楽嗜好の最も最初に影響を及ぼしたのが まさに「ルイ ルイ」という
ユーモラスなロックンロール ナンバーなのでした
しかしこんなコンピレーションを編纂する当時のライノには まだアマチュアの匂いが
ありましたなあ(しみじみ)
こんなLPを出すライノも好事家なら 買うオビンも単なる変態ですな(笑)
by obinborn | 2010-10-22 21:21 | rock'n roll | Comments(0)