佐野元春〜ロック音楽から授かったもののこと

佐野元春&ザ コヨーテバンドの全国ツアーその初日を渋谷のO-Westで23日
に見た

手練手管のホーボーキングバンドとはまた別に 佐野が自分より二回り若いこの
コヨーテ バンドと成果を残したことは07年の『コヨーテ』アルバムでもはっきり
と示されていたし 彼らと『コヨーテ』の全曲を演奏するというチャレンジングなツアー
の新鮮さも記憶に新しい それから約1年半ぶりにコヨーテ バンドを連れ出した佐野
がそこにいた

「ホーボーキングバンドと一緒のときはぼくが(プレイヤーとして)立ち入る隙はない
でもコヨーテバンドと演奏するときは ぼく自身が(リズム)ギタリストとして頑張ら
なければいけない そんな気持ちがあるのかもしれません」

ぼくの質問に沿いながら
およそそうした旨を終演後に佐野は話してくれたが 
図らずとも 佐野がコヨーテ バンドとともに演奏していく意味のようなものは
そこに集約されていくのではないだろうか

5人編成ならではの隙間があるサウンドスケープを 佐野と深沼のギターが
ザクザクとした刻みで切り開いていく樣は まさに円熟とは別の地平のロックとしか
言いようがないもの  もはや”名曲”として手垢に塗れてしまったような曲たち
さえ 本来の呼吸を取り戻していくような響きは 今夜の聴衆たちへと確実に伝わって
いったと思う

主に選曲されたのはファストなロック ナンバーであり それが実に今回のコヨーテ
バンドに見合っていた そうして佐野元春は節目節目で自分の最初の動機へと
立ち返っていくのだろう  

その心持ちのようなものが ロック音楽がもたらす初期の響きへと聞き手を連れ
戻していく  ぼくを激しく連れ戻していく

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小尾:「佐野さんが一人の聞き手としてロック音楽から授かってきた何かがある
それを佐野さんは自分で恩返ししようとしていると感じるときがあります その点
に関してはどう思われますか? 」

佐野:「そうですね インタヴューなどではそのことを多少カッコ付けて強調するん
だけれど でもその感情は本当に自然に出てくるものなんです ぼくは60年代や
70年代のロック音楽を聞いて育ってきました」

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by obinborn | 2010-10-24 00:37 | rock'n roll | Comments(0)  

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