若いバンド クラブ・サーキット 生まれてくる新しい気持ち

26日は佐野元春&コヨーテ バンドをさいたま市のHeaven's Rockで
見た デビューして30年 今なお全国をくまなく回り国際フォーラムを
満員にしてしまうほどの佐野が あえてチャレンジングしている今回の
クラブサーキット その意味を噛み締めたツアーの2日めだった

音楽的才能や鍛錬と会場の規模は何ら関係ないものだが それでも
佐野を小さい会場で体験出来る喜びは格別であり 足を踏み入れた
聴衆たちの表情からはその箱の狭さに対する驚きとともにそのスペシャル
な一夜へのときめきが汲み取れる BGMにはアル グリーンらのハイ サウン
ドが流されていていいアクセントを醸し出していた

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初日にはいくつかの課題が残った演奏/音響面もこの日はぐっと改善され
高揚感が会場を包み込んでいく ツアーが始まったばかりなので初日のルポ同様
に選曲に関しては控えたいが まだ手触りもなまなましいアルバム『コヨーテ』の
楽曲で前半をがっちりと足固めしつつ エヴァーグリーンな名曲群を後半に散りばめ
ていくといった流れを想像してみて欲しい しかもそこに久しく演奏されることのなか
ったレアな曲も幾つか挿入していくという贅沢さ

円熟を良しとしない粗めのギターサウンドでザクザクと切り込んでいくその流れは
『コヨーテ』の録音に(今回とほぼ同じメンバーである)若い演奏家を引き連れて
臨んだときと同じような佐野の心情を物語る

「ありきたりな言い方になってしまいますが 初心に戻る 音楽を始めた頃の無邪気さ
を取り戻したいということです」 

『コヨーテ』発売時のとき彼は筆者の取材に応えてこう話してくれたが その気持ちを
伴ったライヴでの実践が今回の全国21カ所のサーキットである

「近年は土日が中心のツアーになりがちでしたが 東京から始まって日程をあまり
空けずに挟み込んでいくという旅は ほんとうに久しぶりなんじゃないかな ジムに
通って体は鍛えています」

自意識の迷宮に陥ることなく  絶えずぼくときみの関係性を築こうというその
歌世界の求心力は ここ数年でも最もいいと思われる喉の調子とともに鮮明に伝わっ
てきたし お馴染みの楽曲もコーラスに工夫をしたり キーボードの渡辺シュンスケ
が裏メロを際立たせるようなフレーズをまぶしていったりと実にフレッシュな肯定感
がある 

音楽は生きものだ そんな感想が爽やかなほどに駆け抜けていった一夜だった
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by obinborn | 2010-10-27 12:33 | rock'n roll | Comments(0)  

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