俺の足元に地獄という名をした猟犬が付きまとっていくよ

秋を通り越して急に寒くなってきました 今日も10,533歩のウォーキングを
したのですが 家に戻ってきてもすぐにシャワーを浴びないところが夏との大きな
違いですね ダウンジャケットもそろそろ出番かもしれません

昨日書いた「いつか審判の日が来る〜」というのはぼくがマジに考えていること
です 善人にも悪人にも 名を成した人にも無名の人にも 死だけは誰にも平等に
いつか訪れます その際せめて曇りない自分でいたいと願うのはまっとうな人間
の感情ではないでしょうか  それ故に人によっては信仰を求め救済を願うので
しょう 人生の主題というのはおよそそういうものだと

ブルーズ音楽というのも現世の煩悩と対話するものですが 今日はポール・ジェ
レミアの白人ブルーズを聞いてみましょう ジェレミアは今なお現役でツアーを
続けている人ですが そんな彼のファースト アルバム『Just Enough』(folkways
68年)には ブルーズに対する彼のアプローチが最も純度高く表現されています

オリジナル曲に混ざるのはマディの「I Be Troubled」や ビッグ ビルの「When
The Things Go Wrong」といったナンバーです ウディ ガスリー作の「自警団員」
はライ クーダーも取り上げていましたが  フォーク リヴァイヴァルの洗礼を受けた
ジェレミア(彼は44年4月生まれです)の世代らしい選曲といえるでしょう

しかし何といっても白眉はロバート ジョンソンの「Come On In My Kitchen」と
「Hell Hound On My Trail」の2曲です  一部でプロデューサーでもあるパトリック
スカイの助演もありますが 殆どがジェレミアの弾き語りで進められるせいか
ジョンソンの曲との相性はすごくいい 2曲とも糸を引くように艶かしいボトルネック
ギターが曲に深い陰影を与えていて 思わず息を飲むほど

ジャケットには駅の待ち合い室で次の汽車を待つジェレミアの姿が映し出されてい
ます ブルーズという音楽が個人の営為を日々問い直すものであるならば 彼にとって
”駅”というメタファーは次に訪れる日々に向けての途中報告  いわばブルーズという
名の便りかもしれません

地獄という名の猟犬に恐れを抱きながら
最後の審判に畏怖しながら
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by obinborn | 2010-10-29 17:16 | one day i walk | Comments(0)  

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