ドラマーがいない3人がバンドを目指す

今日は天気予報で夕方から雨が降ると言っていましたので
午前中にウォーキングを済ませました 本日は天気が悪くて残念でしたが
15,191歩とまずまずの成果を上げました

さて 巷で話題の『Band On The Run』拡大&リマスター盤ですが
そんな状況もあって私は久しぶりに自分のLPを聞き直しています
私の興味は以下の2点に絞られるといっていいでしょう

1 ナイジェリアのラゴス(レゴス)でベーシック トラックを録音した
2 バンドという体を成さない当時の状況にもかかわらずバンドサウンドを指向した
以上です

1に関してはポールの思いつきと一般的には言われていますが
好奇心旺盛な彼のこと アフリカ音楽に興味があったことは間違いないで
しょう フェラ・クティに「俺らの音楽を盗むんじゃない!」と抗議されたせい
もあって 楽器の選択も含めてアフリカ的な意匠はとくにあるわけではない
のですが 「ピカソの遺言」や「マムーニャ」での打楽器はそれっぽい雰囲気
を醸し出していますし 何より全体のレイドバックした空気感にこのロケー
ションの成果を感じます(実際には強盗に遭ったり 雨期ということでスタジ
オに込もっていたそうですが)

2に関してはやはり専任ドラマーの不在は大きいです そうした耳でドラムス
にフォーカスして収録曲を聞き直すと 代表的なロック曲「ジェット」なども
ドラムスは弱いのです ただビートルズ時代にポールが叩いた「バック イン
ザ USSR」や「ジョンとヨーコのバラード」でのヘタウマの妙味を解る方なら
ば アマチュア ドラマー=ポールのそれを味わえるという意味でも価値ある
アルバムではないでしょうか?

2の問題をもう少し続けましょう

ドラムスのこととも関係しますが  パーカッションが効果的な「ブルーバード」
や「マムーニャ」などはドラマーがいないというハンデを逆手に取ったような
逸品ですし 本来ならもっとダイナミックな仕上がりになったであろう「ジェット」
や「バンド オン ザ ラン」の手探りっぽいノリこそは ポールが求めたものでは
なかったと想像してみるのです

少なくともここでの演奏はドラムズが支配的〜威圧的に響くことはありません
今年始めに行われたシェリル クロウのライヴ評で「バスドラがキツ過ぎる」と
いった意見を幾つか耳にしましたが 私が言いたいのもそこら辺に関係する
思いなのかもしれません

もともとポールは『ラム』でも明らかなように アマチュアっぽい質感を大事にす
る音楽家です 演奏家としてはシロウト同然だったリンダをウィングスのメンバー
にしたことも当時は酷評されたものですが この問題はロック音楽を考えるうえ
でとても大きなテーマだと私は思っています(ウィルバート ハリソンのsue録音
『Let's Work Together』がロウ=ファイの聞き手たちによって再評価された
という事実とも繋がっていきます)

トータルな構成〜展開があっぱれ! なことからウィングス版『アビーロード』と
も評価されるこの『バンド オン ザ ラン』(73年)ですが どこか当時流行して
いたスワンプ ロックの鷹揚さとも響き合っていたりして、、、
くどいようですが この作品はドラムス専任奏者がいないバンドがロックし
たお手本でもあるのです そのぶんベースがグイグイ引っ張るニュアンスもた
っぷり味わえるのでした

というわけで中毒性のあるリフが素晴らしい「レット ミー ロール イット」の彼方
にラゴスの大地が見えてくるようです

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by obinborn | 2010-11-15 21:14 | rock'n roll | Comments(0)  

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