三つ子の魂、百までも
いたAugie Meyersの新作『Trippin Out On Triplets』を遅ればせながら
入手しました
オーギーは私が尊敬するダグ サームの盟友ですから LP時代はむろん
オーギーのソロアルバムもチェックしていたのですが CD時代になってからは
疎遠になって(それでもテキサス トーネードスのアルバムなどは聞いてき
たのですが)しまったので 実に久しぶりの再会です
タイトルにTriplets(三つ子)とあることが 3連符ナンバーばかりで固められた
この作品の内容をほのめかしています
そもそも私が漠然と3連の曲に惹かれたのは果たしていつのことだったでしょう?
やはりファッツ ドミノの「My Blue Heaven」辺りだったのでしょうか
いや、それともビートルズの「Oh, Darling」が最初だったでしょうか
そう、やはりビートルズなんです^0^
「Oh,Darling」では曲のなかでずっとピアノが3連で打ち鳴らされますが
間奏やエンディングでさらに強調されるその”3連のフック”は中坊だったオビンに
とって何やら妙薬のような効果があったのでした
それから歳月が経って思うのは 例えばこんなことです
「きみはビートルズやストーンズからの影響は? と言っているけれど むしろ
彼らがぼくらアメリカ南部人の音楽に目配りしていたんじゃないかな? むろ
んぼくはビートルズは一流のソングライターだと思っている そのことを認め
るのに時間はかかったけれどね」
そんなドニー フリッツの発言だったりします
前置きが長くなってしまいましたが オーギーのこの”3連アルバム”は
素晴らしいの一言です
オリジナルに混ざるのはチャック ウィルス「What Am I living For?」
(リヴォン ヘルムのお箱でもあります)、ジョニー エイス「Preading My Love」
クッキー&ザ カップケイクスの代表的な「Matilda」 サニー&サンライナーズ
のオルケスタでお馴染みの「Think It Over」などで まさに南ルイジアナの匂い
をたっぷりと振りまいていきます
アルバムを開くとオーギーのこんな回想が記されています
「私は南部やイーストL.Aでこれらの曲たちをプレイしながら成長していきました
あなたが3連を愛してくれたから 私はこれらを演奏する機会を得られたのです」
by obinborn | 2010-12-12 18:36 | rock'n roll | Comments(6)
私も、ビートルズのオー・ダーリンが大好きです。
これは、まんま三連という感じの曲ですよね。
obinさんと同じく、私もビートルズが特別の存在ですが、私がビートルズの三連で、すぐ連想するのは、オール・マイ・ラヴィングです。
これは、ファスト・テンポですが、ジョンのリズム・ギターは素晴らしいセンスですね。
そして、また別のパターンでは、ジス・ボーイとイエス・イット・イズです。
この兄弟のようなメロを持つ2曲が大好きです。
日本人向きの哀愁のメロにのる12/8が素晴らしいです。
それから、話がとびますが、また、これが三連なのかも自信がないのですが、私がビートルズの次に夢中になった洋楽バンドである、クリーデンスのダウン・オン・ザ・コーナーでのトムのサイド・ギター、あのリズムはどうでしょうか?
特に間奏でのトムのバッキングがたまりません。
そういえば「this boy」も「yes it is」も私のフェヴァリットなので
ありました とくに前者はリッチー・バランスの甘いバラード曲「
donna」から相当な影響を受けたのでは? と想像させるに十分
だと思います
クリーデンス「down on the corner」は終始トム フォガティの
リズム・ギターがアクセントとなって曲を支えていますね!
私もあれが3連と同じニュアンスのように感じられてなりません
3連とは関係がないのですが SDQ「she's about a mover」を
カバーしているので リンゴ・スター『Old Wave』のLPはいつか
中古で購入しようと思っています リンゴ版も一聴したところなか
なかいい感じでした ”逆ブリティッシュ・インヴェイション”とも
取れるこの現象に感動してしまいます!
ビートルズの三連で、タイムリーなものを忘れていました。
ノーウェジアン・ウッドです。
最近は、TVスポットで、この曲のアコギのイントロを聴くことが多いです。
やはりビートルズは、全ての始まりで終着点だと改めて感じます。
ところで、映画つながりで言いますと、「ノーウェア・ボーイ(ひとりぼっちのあいつ)」は未見ですが、サントラは気になっています。
(ちなみに日本盤は1枚ものですが、米盤は2枚組で、2枚目はレア度の低い有名ロックンロール集ですが、それでも米盤のほうが安価です。)
「ノルウェイの森」が3連かどうか一晩じゅう悩み考えました
そしてようやく辿り着いた結論は3連というよりワルツという
ニュアンスが近いのでは? というものです
3連が|● ● ●|● ● ●|とビートがあくまで均等である
のに対して ワルツは|● ○○|● ○○|と一拍目にテコが
あり 2と3拍めが軽いアクセントになっているからなのです
これは感覚の問題であり 何も大袈裟に言って曲本来のイマ
ジネイションを損なうことは本意ではありませんが ワルツと
3連の”似て異なるもの”を自分なりに考えてみました^0^
エル・テッチさんの見解もぜひお聞かせください!
今回のお話のきっかけは、オーギーのアルバムの三連バラードでした。
ところが、私は、最初のコメントを書いたとき、All My Lovingを持ちだして、主旨を広義に脱線させてしまいました。
サザン・ソウルのレビューで、よくハチロクのバラードという表現を見たりします。
8分の6拍子のバラードという意味かと思いますが、よくある伴奏パターンとして、1小節2拍6音のギター・アルペジオを連想します。
1音目がベース音で、4音目にプリングやハンマリング等が入るパターンです。
ノーウェジアン・ウッドは、私は8分の12かなと思い、これを1小節4拍の三連だと思ったのです。
この曲の伴奏は、アルペジオではなく、ストロークですが、私はジャンジャララン、ジャンジャンジャンの繰り返しと聴きました。
これを3拍子の繰り返しと感じる聴き手には、ワルツですし、リフをワンセットと感じる聴き手には、1小節4拍の三連に聴こえなくもないです。
実際にどのような譜割りになっているかは棚上げして、あくまで聴き手の主観での捉え方ですが…。
私の思いつきの文章で、obinさんの貴重な一晩を消費させてしまったことをお詫びします。
そして貴重な見解をありがとうございます なるほどリフレインの
連なりとして「ノルウェイの森」を聞き直せば ジャンジャララン、
ジャンジャンジャンの三連としてぼくにも聞こえます
こちらこそ細かいことをあれこれ言ってしまい すみませんでした
そういえば「Yer Blues」(大好き!)を聞いているとジョンの譜割り
というか頭のアクセントがかなり強引というか直感的なものだと
痛感します! だからこそジョンが好きなんですけれど(笑)