gentle on my mind

今月の『レココレ』でもまたまた読ませてくれたのが
ジョージ・カックルさんの連載『歌詞遠望』だった

今回のテーマはグレン キャンベルでお馴染みの
「ジェントル オン マイ マインド」
前回の「シティ オブ ニューオーリンズ」と同じく
これもまた実にアメリカ人らしいトラベリン ソングなのだが
固定された人間関係(註1)を嫌って彷徨う男がまさか最後にホームレスへと
なってしまうとは 今回まで知らなかったなあ

彼女と過ごした甘く優しい思い出の日々だけが彼唯一の心の灯
ヴァースを追うごとにどんどん彼女から離れ
遠くへと移動していくなかで そうした残酷さはより強まっていく

「小麦畑と干された洗濯物を見ている
ゴミの集積所とハイウェイのなかにぼくたちがいる」
though the wheat fields and the close lines
and the junkyards and the highways come between us

このくだりが汽車のなかからただただ続く小麦畑と干された
洗濯物を見るしかない男の漂泊感を
見事に描いているんだ(ジョージさん風に〜笑)

ゴミ場と高速道路の間にいるぼくたちというのは
二人の心が離れ離れになってしまった状態を
”廃材”と旅立ちのメタファーとしてのhighwaysを対比させる
ことで際立たせているような感じかな?

エルヴィス プレスリーからアリーサ フランクリンまで
数多いカバーを生み出した名曲だけど
作者のジョン ハートフォードがバンジョー一本で弾き語るライヴ
ヴァージョンには 歌の主人公の孤独がよく現れていて
ぼくは一番好き

亡くなってしまった素晴らしいフォーク シンガー、スティーヴ グッドマン
を偲ぶライヴ盤に収録されている
そういえばこのコンサートにはアーロ ガスリーも参加していて
彼の持ち歌「シティ オブ ニューオーリンズ」も歌われているよ

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グレンキャンベルで思い出したんだけど 彼にいい曲を沢山書いた
ジミー ウェブにも”移動”をテーマにした歌が多い

ミスタ ジョージ、取り上げてほしいな!
そしてこの連載がいつか単行本になれば素晴らしい”Song Book"になると思うよ!

(註1)固定された人間関係

ぼくもどちらかというと生理的に苦手なほうだ
というか次第に息苦しくなってくる
友部正人の「どうして旅に出なかったんだ?」には
こんな一節が出てきます
”お前の顔を見ているともうコイツとは二度と会えないんじゃないかと思って
しまうよ” と
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by obinborn | 2011-01-16 23:16 | one day i walk | Comments(0)  

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