1月18日

早いもので私が会社を辞めてからもうすぐ満4年になります

先日少しだけ気になって人ずてに会社のことを訊ねてみたところ
新卒の採用をもう10年以上も行っていないとのこと
ということは確か99年に新人だったWくんが最後の採用という
ことになり その彼であれ今も社にいればもうとっくに30代半ばの中堅のはず

健全な新陳代謝や新人育成が行われていないこうした状況が会社の展望のなさ
及び何よりもドン詰まりの不況を物語っています
仮に来年から新卒を採用するにしても 「10年も採用して来なかったなんて
一体どういう企業なんねん?」と賢明なる若者なら誰もが感ずることでしょう

ちょっとキツい言い方になってしまいますが これは「もうワシらの会社、伸び
ませんから」と暗にアピールしているようなもの
そして三人が残った もとい”そして三役だけが残った”なんていうことになったら
シュールですね、逃げ切ろうとしている役員さんたち(苦笑)

振り返れば私の会社時代の後半は 大変な状態でした
人材不足から来る膨大な仕事は無償残業や休日出勤は当たり前のうえ
上からはプレッシャーをかけられ下からは突き上げられるというまさに地獄の日々
効率主義 成果制の導入 お題目のような経費節減が叫ばれ始めたのも
90年代からだったように記憶しています

朝6時に家を出て夜は11時過ぎにやっと帰宅する
進捗状況が日々チェックされる一方で接待もあれば歌いたくない歌を
歌わせられる 会社員とは皆似た境遇なのかもしれませんが苦痛でした

結果 私はとうとう体を壊してしまい
その療養の日々が自分に『人生の価値とは何だろう?』という久しく忘れていた
命題を考えさせる機会を結果的に与えてくれたのです

そんな焦燥感と悶々とした気持ちを抱える日々のなか
97年の夏に刊行されながらも久しく絶版となっていた拙書『Songs』を
ぜひとも復刊したい お会いしたい そんなお話を志のある出版社の方から
ある日頂いたのです あれは私が退職願を提出するちょうど一ヶ月くらいまえ
そう、忘れもしない2007年の1月のこと
光が差し込んできた瞬間でした

あれから約4年 自分の選択に関しても結論は出ないし まして他人の人生に
口出しすることは出来ません ただアルバイトをしつつ原稿を書き 読書に勤しみ
人生の主題に思いを馳せる そんな生き方がやはり自分には合っていたと思います
少なくとも何かに追い立てられているような感じはしない 
それだけは確かな気がします

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by obinborn | 2011-01-18 17:55 | one day i walk | Comments(8)  

Commented by ちーくん at 2011-01-18 22:04 x
ご無沙汰しております。

これまでも、そして今も似たような経験をしており、胸に突き刺さるような想いがします。

自分がどう考え、どのようにそれを教訓とし、これからをどう生きるべきか。ともすれば惰性で暮らしそうになる自分がいます。

小尾さんにはいつも刺激を受けています。ありがとうございます。
Commented by obinborn at 2011-01-19 00:52
お久しぶりです
大学生の就職内定率が68,8% つまり3人に一人くらいはプー暮らし
という恐るべき数字が出ましたね 状況論はともかく一番腹が立つの
はそんな若い世代の心情に思いを寄せることもなく 自分たちだけが
逃げ切れればいい、享楽的な暮らしを出来ればいい、という態度の
大人たちです こういう社会は歪んでいます 52歳にしてアルバイトを
していますが せめて心の豊かさやユーモアの感覚は忘れないでい
こうと思っています^0^
Commented by Osamu at 2011-01-19 09:44 x
先日はオビンさんに電話を頂いたにも関わらず、ついつい長話をしてしまい、申し訳ありませんでした。でも、時間を忘れるほど、ほんとに楽し会話ができ、いつもながら元気をもらいました!
僕は会社を辞めて7年目に入ります。やはり時々前の会社の現状を聞きますが、同じく新人をもう何年も採用していないとか、変わり映えのしない経営状況だとか。それでも時々、会社人間に戻れば楽かな~なんて思ったりもします。でも、もし残っていたら、こうしてオビンさんをはじめ、狭山の素敵な仲間たちとの出会いもなかったろうなぁ、って考えると、僕の決断は正しかったんだと前向きになれます。
また、時々連絡くださいね~♪
Commented by obinborn at 2011-01-19 11:58
神経症気味だったあの頃に比べればこうして健康でウォーキングをし
音楽を聞けるだけで幸せかもしれません あとはやはり家族の理解
でしょうね これは大きいです 買えるCD/レコードの量は減ってしま
いましたが そのぶんシツコク聞いています(笑)
Commented by てるきん at 2011-01-20 07:09 x
 御無沙汰しています。
 私は現在滋賀のワイナリー勤務ですので、自分の好きなワインを初め食を中心とした造り手の顔が見える”いいもの”を楽しく広めていくという、以前から漫然と理想としていた仕事に何とか就いており、そこから派生して「近江スローライフの会」事務局もさせて戴いています。
 しかしこの職につくまでは成果・効率主義、人員整理などが吹き荒れる大手自動車部品製造会社の総務にいたため、オビンさんと同じく常に何かに追われているような気がしてとうとう体を壊し、退職しました。
 そこで「人生の価値・目的とは」を考え直し、もう一度ワインを勉強し直し現在の状況となりました。
 今の活動をしていると私と同じように脱サラ(?)の方々が多いのですが、自分たちの手で良いものを造っておられる人たちは元気のある澄んだ目をされています。
 確かに先の見えない世の中ですが各人が愚直に出来る事をやっていくことが光明を見つける一歩かと思います。
 先日Donny FrittsのLiveを観たときもそれを痛感しました。
Commented by NOAH at 2011-01-20 08:40 x
過去どんなことがあったとしても
僕は今の小尾さんのファンです。
Commented by obinborn at 2011-01-20 12:36
てるきんさん、こちらこそご無沙汰しています
充実したお仕事に打ち込んでらっしゃるご様子、何よりです
社内のチームのうち全員が信じてもいない人事考課/査定を
嫌々やっているという殆ど笑えないギャグのような世界も経験
しましたが ほんと自分の人生は自分で”選択”していくしかあ
りませんね 名誉や地位に固執した人は恐らく自分でも気がつ
かない間にのっぺらぼうのような顔の見えない人になっていき
ます その反面そうした枠からこぼれ落ちてしまった人のほうが
遙かに人間味があったり語彙が豊かであったり、、、という経験
もしました いわば”ダシ”が効いてくるんですね これぞまさに
究極のパブ ロック?です(笑) 

手作りワイン、楽しみにしています
いつか購入させてください!
Commented by obinborn at 2011-01-20 12:47
NOAHさん、嬉しいお言葉ありがとうございます
いやあ、単なるお馬鹿さんなんですけどね(笑)
房総の美味しい寿司が食べたいなあ〜^0^

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