我的激烈歓迎狼達賛江
19日はビルボード東京でロス ロボスのファースト ショウを楽しんだ
現在のサポート メンバー2名のうちヴィクター ビセッティの不在は残念だったが
強靭にしなるバンド サウンドはやはりこのグループならではのものだった
頭に2曲ほどソン ハローチョのようなアコースティック ナンバーを奏でるという
新機軸が新鮮だったし それからスティーヴ バーリンやコウガー エストラーダ
がステージに現れサウンドが次第に厚みを増していくという展開
ザ バンド的なスルメ味からザッパ的な前衛ごっこまでこのバンドの音楽的振幅は
無論かなり広いのだが 近年の『The Town And City』や新作『Tin Can Trust』
といったスタジオ レコーディング アルバムが端的に物語っているように
今のロボスは音楽的冒険を一巡し終えたかのような安堵感、極めて自然な佇まい
を随所に見せていく
96年のあの名作『Colossal Head』を頂点とした鋭角的な部分、あるいは
ヒダルゴ/ペレスが双頭となった別動隊ラテン プレイボーイズの”アヴァン大好き”
みたいな視界から また少しずつ離れていったところに現在の彼らの圧倒的な
強みを感じてならない そんな意味ではセサス ロサスの居場所が戻ってきたのも
古くからのファンを喜ばせたことだろう
04年の10月に恵比寿リキッドルームで観た時のロボスの張りつめた演奏や
そのニュアンスもリアルだったけれども 今晩の彼らは少なくともその場所には
いなかった そんな気がする
近年凄みを増したクンビア「Cumbia Raza」はむろん良かったがライヴの場では
(少なくとも日本では)久しぶりの「Volver,Volver」などを聞くと このグループ
が果たして一体どういう場所からやってきたかを思い起こさせてくれるのだ
そう、ザッパ的にもじれば まさに ”Just Another Band From East LA"
彼らは何よりもまずチカーノの人たちなのだった
そんな原点もノルターニャ コンフントの選曲がきちんと告げていく
明日は大阪公演(2回)があるので演目の詳細は控えたいが
後半の「Mas Y Mas」での逞しい演奏などは もう後光が差すほどだったし
ヒダルゴの創意とパッション漲るエレクトリック ギターにはヘンドリクス的な
宇宙観さえ漂っていた!
出来ればこんな小金持ちのための? 田舎モンのための?ハコじゃなくって
(おいおい、いつも600~750円で飲んでいるジントニックが1,250円だとさ!)
野音(実際2度目来日時のロボスはそこだった)あたりの思いっきり解放された
空気のなかで聞きたかったなあ(笑)
終演後は熱心なロボス ファンでもある青山陽一さん(ウィンウッド自ら選ぶ
カヴァー曲コンクール世界第二位を祝う気持ちをやっと直接本人に伝える
ことが出来ました)や
オレンジ カウンティ ブラザーズの谷口邦夫さんと談笑しつつ
幸せな気持ちで地下鉄に乗り込んだオビンでした
現在進められているライヴ アーカイヴ シリーズの第二集
雑多なカヴァー曲からも彼らの音楽的な視界がすくっと見渡せる
ロボスのHPほか今回の会場でも販売されていた
by obinborn | 2011-01-19 16:00 | rock'n roll | Comments(4)
FillmoreのDVD観始めると絶対最後まで観てしまいますね^^
たまに地方の料理屋さんや飲み屋さんに伺うと その良心的な価格
にトウキョーのアホらしさを感じたりします いや、東京にもいい店は
勿論あるのですが、、、正月は群馬に行ったのですが 道で遇った
小学生がぼくに向かって「こんにちは!」って言うんです 心が洗われ
る思いでした