熊男、デイヴ・ヴァン・ロンク先生が弦を叩く

ある日 私は意識しました
ある程度真剣になってデイヴ・ヴァン・ロンクのレコードを探そうと
この人のブルーズを集中的にじっくり聞き込もうと
結果としては10数枚のLPコレクションが増え 棚の隣にある
エリック・フォン・シュミットを枚数では軽く超えてしまいました

音楽の肌触りは弱冠異なるものの モーズ・アリソンと通じ合うよう
な部分を感じるのは 白人なりのブルーズ表現というものにアプロ
ーチしていることと それを私が好ましく感じていること
その二点だと思っています

もう少し平たく言うと こうした音楽の良さは大人になってからやっと
解るように思えます でも演奏している本人たちは20代でデビュー
しているわけですから 早熟であり かつ音楽的なバックグラウンド
がアメリカと日本では違うということなのかもしれません

念のために言っておくのですが フォーク(Folk,家族、民族)という
言葉が いつのまにか音楽スタイルを指すものに変わってしまったこ
とは フォークに限ったことではありませんが残念です

たとえばブルース・スプリングスティーンの音楽的な振幅(ガスリー
からスペクターまで)を考えるとき 大事なのはスタイルではなく
表現だと気がつくことと同じです

ブルーズ音楽には人生の喜怒哀楽を簡素な形式のなかで伝える
という伝統がありますが デイヴ先生のそれを感じ取ってみるのも
悪い体験ではないと思います

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62年のプレスティッジ吹き込み盤は その名もずばり『FOLKSINGER』と威風堂々
強烈なダミ声は一度聞いたらクセになるし 弦を引っ張り叩き出すようなアタックの
強いギタープレイにも惹かれる ヴィレッジのフォークシーンではディランの兄貴格
にあたり そのブルーズ表現にディランは相当の影響を受けたと言われている
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by obinborn | 2011-02-13 16:49 | one day i walk | Comments(0)  

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