オビンの”B級”街道その11〜Moonlitersその2
今日は彼らが82年にリリースしたセカンドアルバム『Rush Hour』を取り
上げたいと思います
アメリカ西海岸しかもシアトルを目前としたミルヴァレーを拠点とした
彼らも ファーストアルバムが全く売れずに どさ回りのツアーへと入り
ます
そんな彼らを受けいれてくれたのが 英国のバブ サーキットでした
そうしてニック ロウが制作した彼らのアルバム『RUSHHOUR』は完成した
のです
ニックらしいフックの効いたリフから当時の所詮ニューウェイヴ風な意匠
までを楽しめます そう、全体の質感はファーストのカントリー調とは対に
なるようなシャープなロックです
それでもメンフィス サウンドの芳香を湛えた「ソウル クルージン」や
ムーン・マリカンのピアノ ブギが原曲となる「セヴン ナイツ トゥ ロック」
が本来アメリカ出身の彼ららしいテイストを優しく撒いていきますし
終曲の「夜間勤務の労働者」で漂わせる哀愁は このセカンドで正式メン
バーとなったオースティン デローンがかつて在籍したエッグス オーバー
イージーを彷彿させます
彼らのファーストとセカンドとどちらが好きか? と言われれば答えに窮して
しまうぼくですが ニックにプロデュースされる以前の姿と その後の姿との
両方ともが たぶんムーンライターズの真実だったのでしょう
いずれにせよ売れませんでした(笑)
そしてぼくはニックがインポシヴル・バードのバンドとともに来日した際
コマンダー コディ〜ライターズと渡り歩いたビル カーチェンがギターだと
いうことを知り 会場でサインを頂いたのでした
by obinborn | 2011-02-16 00:57 | rock'n roll | Comments(0)