何一つ無駄のない音、パブ・ロックとの交信

”グルパラ”の酩酊爺こと松尾さんがDJ用のフライヤーを早速作って
くれました どうもありがと〜^0^

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1987年までにモリソンは中年メインストリーム・ロックの代名詞となっていたが
一貫して優れた作品を出し続けるその姿勢は ポップ週刊誌からでさえ一目置か
れる地位を築いていた もはや気難しく無愛想な彼の気質に体裁のいいごまかし
を試みようとするジャーナリストはいなかったそれより「これもコミュニケーション
能力に欠けるちょっとエキセントリックな中年オヤジのなせる技」と理解し人当たり
の悪さも彼の奔放な魅力の一部だと解釈した モリソンはこうして日を追う毎に
ポップ・ミュージックという適わぬ形態に乗せて非凡なヴィジョンを表現しスピリチ
チュアルな啓蒙活動を続けるミニチュア版グルーに喩えられていった

モリソンは言う

「俺にとっての関心は自分の経験を生かせる場ということだけだったそれが何であ
るかを知ることそこに向かって精神が導いてくれているようだった 俺のなかの何か
が俺にこうさせる何故だか解らない何かが自分に音楽を作らせ学習させる 経験と
それにまつわるあらゆる見地に関する学習をさせるんだ」

ジョニー・ローガン著丸山京子訳『ヴァン・モリソン』(94年大栄出版 廃刊)より


「すでに自分の知っていることを再発見している感じさ これが自分だ、という感じ
だよ 昔はある種の旅をしているのかと思っていた でも解ったんだ その旅とは
すでに存在している事実 つまり自分がどこに既存しているのかを打ち明かすこと
なのだと 自分を様々な土地へと導くのは外的要因ではなく 内にある何かだ それ
は自分のルーツに戻っていくことでもある 違う土地に行くことで人生一般に対する
見方は広がり世界人にもなれるが と同時に私の大きな部分を占めているのは
アイルランドという島そのものだ 私はアルスターという土地に帰属しているのだ」

ヴァン・モリソン

ビル・フラナガン著『ロックの創造者たち』(CBSソニー出版 廃刊)より

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左が99年作 右が”犬ジャケに外れナシ”の95年作
ともに多くを語られないアルバムではあるが シンプリティを極めたヴァンの姿が
感動を呼ぶ 99年作ではパイレーツのミック・グリーンやニック・ロウのインポシ
ヴル・バードからゲラント・ワトキンスとボビー・アーウィンの二人も選抜される
など パブ・ロック・サーキットとの交信を明確にした 
それはヴァンにとって 自分の音楽がどこから来たのかを問い直す作業でもあった
はず  95年盤ではブライアン・ケネディのバック・ヴォーカルが随所に配されて
ヴァンの低い声と鮮やかな対比を描いていく(小尾)
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by obinborn | 2011-03-02 01:00 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by NARU at 2011-03-02 23:29 x
Obinさんの ヴァン・モリソン・スペシャル聴きたいです!!
でも、12日13日の国際フォーラム遠征があるので…

どんな選曲になるのか?? ブログ発表を楽しみにしていますね。

12日13日では是非お会いしましょうね!!
obinさんを探しますね。
Commented by obinborn at 2011-03-03 02:00
ヴァンくらいキャリアが長い人だと 聞き手によって思い入れが
強い時期が違うと思うのですが それもまた世代を反映するようで
面白いのではないでしょうか それでも”一貫”しているのがヴァン
の良さですね

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