3月5日

東京ローカル・ホンクのワンマン・ライヴを渋谷のB.Y.Gにて

思えば彼らは今日が今年初めてのライヴである
そんな特別な思いをきっかりと汲んだお客さんたちで いつしか会場は
満員になった

開演前にはずっとミーターズが流され それがNRBQ「Get Rhythm」へと変わる
と いよいよホンク・メンの登場である

小細工なしの2時間だった
とくに素晴らしかったのは「笑顔」で始まった第二部での開放的な響きだ
「虫電車」や「ききたいこと」でエコーが際立つ木下弦二のヴォーカルもそうだし
「目と手」とともに演奏された新曲「はじまりのうた」での
じわりじわりと迫る新井健太のベースと田中クニオのドラムズの繊細なシンクロ感
にはまさに このバンドが長年培ってきたものの成果が くっきりと反映されていた

e0199046_511478.jpg


音数が少ないぶん凝縮されたフレーズを繰り出す井上文貴のギターがあり
それと対を成すような饒舌さで畳み掛ける弦二のギターがある

そう この日はギタリストとしての弦二の魅力が堪能出来た夜でもあった
「弱気なアマノさん」でのアッパーなソロはむろんのこと
「ききたいこと」でのヴォーカルと並走していくかのようなヴォリューム奏法は
音色への気配りも含めて 深い部分で歌をしっかりと支えていく

e0199046_5165098.jpg


以前にスライの「サンキュー」も挿入させたことがある「社会のワレメちゃん」
での譜割の細かいパッセージもさることながら その曲と同じくらい彼らの真摯
さが込められた「生きものについて」での弦二のギターはどうだろう
ピックを弦にこすり付けながら それがダブ的な音響へと放射していく樣は
長尺ジャム曲「カミナリ」と同じように このバンドの実力をまざまざと見せつける

ホンクのステージでは終盤のお約束でもあるア・カペラ曲の「サンダル鳴らし
の名人」や「すんだこと」をあえて演目に加えなかった潔さもまた
この日の”ロックな”流れには見合っていたように思えてならない

e0199046_5132743.jpg


終電まじかの電車に乗り込む
この日も最寄りの駅を降りて またライヴの余韻を噛み締める

きっと明日も自分の暮らしがあり 彼らの暮らしがある
そこに距離はほとんどない
むしろ距離があるとすれば たぶんそれはぼくが置き忘れてきてしまった言葉
たちのせいだ
ぼくが隅っこに追いやってしまった感情たちのせいだ

東京ローカル・ホンクのことを考えるとき
ぼくはいつも幸せな気持ちになる

e0199046_5141759.jpg


手前に2本あるギターが弦二のもの
一時は右側のソリッド・モデルを使っていたが 現在はあくまでサブ扱いのよう
であり この日もまったく出番はなかった
本人も空洞タイプの”鳴り”がやはり好きなのだろう

〜おまけ〜

ライヴまえに食べたのが渋谷名物、喜楽のラーメン
確か昔は”もやしソバ”と呼んでいたはず
腰のある太い麺の豪快さに老舗ならではの気概が込められています
ダシもごく正統的なもののような気がする
やはり美味しかったなあ^0^

e0199046_12274339.jpg

[PR]

by obinborn | 2011-03-06 05:05 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by ミック at 2011-03-06 17:05 x
obinさんの文章読んでいるとほんと観たくなります、ホンク。
もちろん僕が好きなタイプのバンドなのは確かなんですが、それ以上にそそってくれますね、obinさん。
喜楽のラーメン、もやし麺、五目麺(学生時代から社会人になるにしたがって食べるものもランクアップしていったものです)も食べたいなぁ!好物だったもん。(笑)
Commented by obinborn at 2011-03-06 17:46
ミックさん、ありがとうございます!
ホンクを聞いたらミックさん泣いちゃうかもよ(笑)
ミックさんのお店も今度友部さんが演奏されるとか! 
ちなみに友部さんはホンクに関して「今までのバンドのなかで
一番気持ち良く歌えた」とか よろしくお伝えください(笑)

喜楽のラーメン、そういえば敬愛する山名昇さんが著作で
好きな食べ物の欄に「喜楽のもやしソバ」と書かれていました
いやあ〜、ぼくも久しぶりに食べたのですが最高!でした

<< 3月6日 ホンク通信〜言葉を尽くす人、木... >>