4月16日
高円寺のJIROKICHIにて
いつもの歌詞がより重層的に響く
「いつもいっしょ」がそうだった
「社会のワレメちゃん」がそうだった
「生きものについて」がそうだった
たとえ困難な時でも
歌はそうして翼を広げていく
すっかり暗くなった駅に灯火のことを思う
失われた港に歓喜の木霊を思う
無口になった群衆のなかに かつてあった団欒を思う
ぼくたちはそうして少しずつ学んでいくのかもしれない
「弱気なアマノさん」もまたそうして河口を探していく
オープニング・ナンバーをこの「アマノさん」にしっかりと据えることで
この日の2時間半はさながらそれぞれの”アマノさん”が旅の途上で
出会う光景を描いていくようなニュアンスさえあったように思う
そう、アマノさんが車に乗りハイウェイですれ違う旅人たちをミラー越し
に見ているような
そう、アマノさんが今日の花に水をやっているような
ゲストの鈴木茂に関して言えば
指弾きにスライドに”気”があるフレーズを連発
そして何よりもこの人のぶきっちょな匂いが共通言語となり
虚飾ないホンクの音と激しく共振していった
鈴木に敬意を払いつつもある種”遠慮ない”立ち回りである
これがもし鈴木&バック・バンドであったら肌合いはまったく異なっただろう
アンコールの一曲めはコーラスに願いが込められた「おいのりのうた」
それでも最後の最後をストーンズのあの狂騒的な「クレイジー・ママ」で
締めるところにホンク・メンの誇りと衒いの感情がある
普段からチャーリー・ワッツが好きと言っている田中クニオだけに
同曲でのしなるような8打ちはまさに圧巻だった
アマノさんが安酒場(ホンキー・トンク)で思いっきり笑っている
ホンクの初代スタッフ、今村佳子と
オビン、顔デケー^0^
by obinborn | 2011-04-17 07:12 | rock'n roll | Comments(0)