ディランは飼い馴らされた犬になったのだろうか?

言葉狩りに関しては少し前にこんなニュースもありました

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ボブ・ディランが初の中国公演、「承認」済みの曲披露
2011年 04月 7日
 [北京 6日 ロイター] 反戦などのメッセージ性の強い楽曲で知られる米ベテラン歌手ボブ・ディランが6日、北京工人体育館で中国初のコンサートを行い、ファンから熱狂的な歓迎を受けた。

 ただ、ディランはおよそ2時間にわたる公演で、「時代は変る」など中国政府を刺激する恐れのある曲は一切歌わなかった。「見張り塔からずっと」を披露し観客からスタンディングオベーションを受ける場面があった一方、およそ5000人の観客に対して直接語りかけたのは、バンドの紹介のみにとどまった。

 コンサートを見に来た北京の弁護士(30)は、「政治が理由で多くの曲が歌われなかったので少しがっかりした」と述べた。

 コンサートの主催者は、昨年にディランの中国公演を実現させようとしたが当局の許可が下りなかった。今回は「承認された内容の範囲」で公演を行うことを条件に許可が下りた。

 ディランは今週、上海でもコンサートを行う予定。

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極めてシンボリックな事件にもかかわらず
ことさらディラン好きを自称するファンや音楽評論家たちから(ぼくの知る限り)
何のステートメントもないのが不思議といえば不思議である
今更ロック=反体制とは思わないが ディランにはもう少し気概を示してもらいた
かった

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ギターはかつて女子高生のアイドルだったチャリ坊に
ウッドストックの重鎮ラリー・キャンベル
そしてVox3オルガンを操るのは我らがテキサン、ミスター・オーギーである
いわば酸いも甘いも噛み分けた男たちがバーで一杯引っ掛けたあと
「ちょっとスタジオ行く?」みたいなノリで奏でられた演奏はいとも容易く
アメリカ音楽の歴史を横断する
ちなみにアルバム表題は「愛をもって盗む」
さすが先生、解っていらっしゃる(笑)
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by obinborn | 2011-04-26 21:12 | one day i walk | Comments(4)  

Commented at 2011-04-24 10:22 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by obinborn at 2011-04-24 10:47
vietnam cowboysさん、正直なお気持ちをありがとうございます
ぼく自身に明確な答えがあるわけではないのですが もしディラン
が市場原理だけに動かされているとしたら寂しいな、と思います
今のディラン・バンドはものすごくいい状態だからそれを楽しめば
いいのかもしれませんが やはり自分のなかに割り切れないもの
が残っています いわばエンターテイメントとメンタルな部分とを
どう折り合いを付けていくかの問題なのかもしれません
”検閲”に激しく抗議したフランク・ザッパがもし生きていたら
このディランをどうユーモアを伴いながら風刺したのだろうか、、、
ふと そんなことを思いました
もっともらしく語ればいいというものではないと思う反面
語らない罪深さもぼくは同時に感じています
Commented at 2011-04-24 23:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by obinborn at 2011-04-25 07:13
vietnamcowboysさん、こちらこそ

発言すべき立場にいる人たちから声が聞こえないのは
やはり寂しいです
自分のことも含めて 骨抜きについてもう少し考えさせて
ください

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