4月21日

天気のせいか震災後のせいか何とも言えない諦観が自分を覆う

たとえばぼくが中学生の頃 未来はそれでもまだ開けていたと思う
震災があり新学期が遅れ外で運動が出来ない今の中学生はどうなのだろう
たぶん見ている光景が全然違うのではないだろうか

ぼくが中学のときもイジメはあったけれども
それは少なくとも顔が見える相手だった
今の中学生はどうだろう
彼らは顔が見えない画面の奥のイジメに今日も怯える

ハル・アシュビー監督の映画『帰郷』(coming home78年)をほぼ30年ぶりに
DVDで観た
アメリカ人が作る映画は馬鹿みたいに愚直でストレートだ
アメリカ人が描き出す群像は含みがないほどリアルだ
そしてアメリカ人はまるで償いのようにヴェトナム戦争をテーマに
音楽や映画を生み出していく

筋書き自体は極めてシンプル
大佐をヴェトナムに送り出した妻がヴェトナムから帰還した負傷兵とデキてしまう
ヴェトナムから帰ってきた大佐はそれを知り 名誉バッチを捨て入水自殺する
それだけの物語
しかし それぞれの煩悶に打ちのめされる

いわば戦場を描かないヴェトナム映画なのだと思う
その代わりアシュビー監督は”その後”を徹底的にあぶり出す

アシュビーはロックが好きだ
間違いなくストーンズが好きだ
アーロ・ガスリーが好きだ バッファロー・スプリングフィールドが好きだ
そしてティム・バックレーが好きだ
こうしてロック音楽はこの映画の光となり影となる

ひりひりと傷口は痛み出す
「ぼくはかつて兵士だった」とティム・バックレーが歌っている

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by obinborn | 2011-04-22 00:37 | one day i walk | Comments(0)  

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