4月24日

ファッツ・ウォーラーの元歌を聞いたのが最初だったのか
それともこのレオン・レッドボーンのヴァージョンが始まりだったのか
どちらかはもう記憶に定かではないけれど
そんな風にして軽妙洒脱な「ain't no misbehavin'」を知ることになった

ぼくの場合、ロニー・レインがウォーラーの「手紙でも書こう」を
歌っていたことも大きかった

早く大人になりたいと思っていた頃
ぼくが憧れていたのはウォーラーのようなオールド・ジャズであり
ジャンプやジャイヴといったジャズが難しくなる以前の音楽だった

川の流れというものは上流に溯れば溯るほど成り立ちが見えてくる

そんな意味でライ・クーダーの『ジャズ』は刺激的なアルバムだった
そしてレッドボーンの『オン・ザ・トラック』(75年)もそうだった

二人はともに新しいことよりも古いことに価値を見出すような人たちだった
あるいは”若さ”よりも老いに気持ちを寄せるような人たちだった

両者のレコード・レーベルはワーナー・ブラザーズの傘下であり
そのような音楽的な探訪を需要とは別に育むスピリットが同社にはあった

B面の2曲めは「ルルが町に戻ってきたぜ」
ギターの共鳴板を叩くレッドボーンのしぐさが粋だなあ
そんなことを思いつつ
またB面の2曲めに針を落とすのだった

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by obinborn | 2011-04-24 22:56 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by Almost Prayed at 2011-04-25 19:13 x
専門的に集めたりまではしていませんが、例えばシドニー・ベシェとか、UKものではクリス・バーバーとかを無性に聴きたくなるときがあって、それはどういうときかというと、型にはまった8ビートの「ロック」(の体裁をした歌謡曲を含めて)の創意もスリルもないリズムに辟易したときなどですね。こうした音楽は、主流「ロック」からすれば「ぬるい」「刺激がない」と批判をされるのでしょうけど、耳にしていてとても気持ちが穏やかになる、そういう音ですね。アンサンブルもよく練られていて、生半な「ロック」よりは自分にとっては聴いていてよっぽど面白いです。

他にもロバート・クラムやイアン・ウィットカムとか、こうした1920~1930年代風の音楽に挑んだ面々には、過去の音楽に対する学究的な探究心や、もちろん趣味的な部分もあったのでしょうけど、産業化して肥大化の一途を辿っていた当時の「ロック」に対する批評の表れでもあったのでしょうね。そういった心意気が、隅々まで産業化されつくした今のような時代にはとても意義あるものに思えたりします。
Commented by obinborn at 2011-04-25 20:00
ぼくもロニー・ドネガンなどをたまに聞くとビートの着地点がいい意味
で曖昧な部分に惹かれます (ヴァン・モリソンとの共演ライヴもあり
ました) そしてNRBQにしても骨格となっているのがスウィングや
4ビートなので音がすごく自由に泳いでいるニュアンスがありますね
フランコ& OKジャズなどのザイール音楽にも丸いビート感があり
好きです 

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