5月4日

中村まりのワンマン・ライヴを初めて観たのは 09年秋 曙橋back in town
でのことだった そのとき伝承曲の「私がモグラだったら」(*)や「私は巡礼」
そしてドク・ワトソンの「deep river blues」を聞いたことは
自分のなかで次第に輪郭を描いていくようになった

今日久しぶりに本家版「deep river blues」を聴き直してみた
そのアタックの強いフィンガー・ピッキングは(真逆かもしれないが)
まるで中村まりが弾くそれのようであり 
彼女のライヴをまたすぐにでも聞きたくなってしまった

中村が書くオリジナル曲の陰影はむろんのこと
こうしたカヴァー曲から立ち上がってくるものは温故知新の気持ちであろうし
演奏家としては”語り部”のような心持ちになるのかもしれない


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ドクの音楽的視界を俯瞰するかのような75年のアルバムは
ジミー・ロジャーズからデルモア兄弟までの歌が二枚組に亘って展開されている
ローリング・ストーン誌でお馴染みのチェット・フリッポ(#)によるライナーは
大分水嶺への言及に始まり”アメリカの慣例”という言葉で締めくくられていた

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伝承歌のアイコンとでも言うべき「shady grove」や「john henry」をポール・
クレイトンがダルシマーで弾き語った62年の秀作
後者は中村まりがロンサムストリングスとの新作でカヴァーしている

*ディラン&ザ・バンドの『ベースメント・テープス』のライナーでグリール・
マーカスが「私がモグラだったら」を引用しながら彼らの音楽的態度をうまく
言い含めている

#アトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーとともにフリッポがサー・
ダグラス・クィンテット解散後のダグ・サームを探すためにテキサス州オーステ
ィンを訪れたのはあまりにも有名な話だ

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6月のツアーを終えたあと 私には中村との長いインタヴューが待っている
(写真は今年4月 下北沢のラ・カーニャにて)
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by obinborn | 2011-05-04 19:42 | one day i walk | Comments(0)  

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