5月7日

吉祥寺のMANDALA2にて 東京ローカル・ホンクとタマコウォルズの
ツーマン・ライヴを

友部正人のバックを含めた関西ツアーを終えたばかりのホンクがまず先行
コンパクトな時間のなかにも冒頭の「カミナリ」でいきなりインプロヴィゼーション
の世界に聞き手たちを引き込み 風や嵐の匂いをスケッチしていく
あるいは不穏な感情を

この導入部が鮮やかでその後の「目と手」や「おいでおいで」へと自然に連なって
いく ここら辺のソング・オリエンテッドな方向は 木下弦二の言葉の拾い方もあり
どんどん胸に沁みていく 

木下は以前こんな風に言っていた 「歌が作者の意図を離れてどんどん様々な
事情に当てはまっていくんです」

こんな状況下であれば なおさら単語ひとつひとつが含みを持ち得て迫ってくるし
木下の場合 ことさら説明的に多くを語ったりはけっしてしないのだが
新しいヴァースを加えた「社会のワレメちゃん」は
ぼくに”震災後”を強く意識させることとなった
以前同曲で援用したことがあるスライ「ハイヤー」の一振りこそなかったけれど
とくにこの曲では木下のシグネチュアーであるセミアコによるソロが微妙にじらし
つつも爆発!

またこの日のMCでも木下は公民権運動のドキュメント番組から
「ぼく一人幸せであってもそれは幸せとは呼べない」との旨を引用し
彼の世界観を率直に伝えていた

そして彼ら初の試みである配信シングル曲「はじまりのうた」は
まさにメンフィス・ソウルとトワング・ギターとの出会いとでも言うべき抑制され
ながら確かな輪郭を描き出すバンド・アンサンブルがひたすら心に残った

後攻のタマコウォルズは実は初めての体験である

青山陽一BM'sで中原由貴が叩く”揺らぎ感のある”ドラムズに心を奪われて
以来 中原の演奏はすっかりぼくのなかの大きな関心事だったので今日のよ
なホンクとの共演は嬉しい限り

セクステットでありツイン・ギター&ドラムズ(パーカッション)という編成ゆえか
タマコズは曲ごとの枠組を細かく決めるというよりは比較的フリーに演奏を泳
がせながら どこまでも骨太な匂いを振りまいていく

手前勝手な妄想かもしれないが もし70年代初期のストーンズやマナサスが
軌道修正せずにそのままズブズブと泥臭くスワンピーな世界へと分け入ってい
ったとしたら きっとこんな音楽になったんだろうな と思わせるスケールの大きい
演奏が最後まで続いていった

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タマコズの中原由貴にホンクの田中クニオという素晴らしいドラムズ奏者とともに
ナカハラさんは今月27日のカーネーションでサポート・ドラムスを務めるそう
すごいっすね!
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by obinborn | 2011-05-08 03:56 | rock'n roll | Comments(0)  

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