1965年のザ・ホークス

仕事の下調べの意味もあって昨日から久し振りにレヴォン・ヘルムの自伝
『ザ・バンド/軌跡』(音楽之友社)を読み直しているのだが やはりホークス
時代のツアー珍道中の描写はいつも最高にワクワクさせてくれる

ホークスに出入りする歴代のギタリストのなかにフレッド・カーターJrやロイ・
ブキャナンがいて 若き日のロビー・ロバートソンが必死でブキャナンのフレー
ズをコピーしたり ホークスのステージを食い入るように見ていたのがジェシ・
エド・ディヴィス少年であったりと 1950年代後半のロード物語がまるで基礎
体力のようにこの書物の骨組みとなっている

ちなみにロビー・ロバートソンはこう述懐している

「ロニー・ホーキンスは女と付き合うときのコツを教えてくれたが リヴォンの
場合は彼だから知っている南部の音楽や南部のものの見方を教えてくれたのさ!」


ホークスも後期になると いよいよザ・バンドとなるメンバーが揃い始めて
ロニー・ホーキンスとの齟齬が生まれてくる 早いハナシ、ロニーはいつまでも
時代遅れのロカビリアンに過ぎなかったが ロビーやレヴォンはR&Bをやりたか
ったのだ(レヴォンは現にボビー・ブランド「ファーザー・オン・アップ・ザ・
ロード」をホークス時代に録音し 自らリードを歌っている)

さて、ジョン・ハモンドが65年にニューヨークで録音した『So Many Roads』も
ロニーから独立した当時のホークスの副産物といえるだろう

ホークスからはロビー、レヴォン、ガースの三人が参加し チャールズ・マッスル
ホワイトがハーモニカを吹き マイク・ブルームフィールドは何故かギターではな
くピアノで参加している すぐそれと解るロビーのギターを聞くだけでも価値があ
るアルバムだと思う

本物のブルーズをひと通り聞いた耳にはハモンドの歌は青臭くもあるのだけれど
今のぼくの耳はそれすら許容出来るようになった
きっと今はずっといい味を出しているんだろうな

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by obinborn | 2011-06-05 18:08 | one day i walk | Comments(0)  

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