素晴らしきドラマーたち

今日は優れたドラムス奏者お二人を紹介させていただこう
そう、田中クニオと中原由貴である

ご存知の方も少なくないと思うが クニオちゃんは東京ローカル・ホンクの
ナカハラさんはタマコウォルズそして青山陽一BM'sを兼任するメンバーだ

よくロック・バンドはドラムスで決まると言われるけれど
これは実に的を得た事実だと思う

むろんトリオでもカルテットでもセクステットでも一つとして重要ではない
楽器/パートなどないし とくにライヴの場では裏方である音響エンジニアの
存在も含めてひとつの音楽であり”グループ”だとぼくは信じているのだが
ドラムスという楽器が歌にとって生命線であることはまぎれもない事実だろう

クニオちゃんもナカハラさんも実に歌心のあるドラマーだ

無論 基礎的なリズムの安定感、パワー、フィル・イン(おかず)のセンスなどが
一流であることは言うまでもないのだが ぼくが彼らの演奏で一番感じ入る部分
は何よりもタイム感であり タメであり 間合いである

少し大袈裟に言うと ドラムスのタイム感とは その奏者が持つ時間軸に
他ならない たとえば同じチャック・ベリーの「ロックンロール・ミュージック」でも
オリジナル版でフレッド・ビロウが叩くdsと リンゴ・スターのそれとではニュアンス
がまったく異なる つまりそれが個性と呼ばれるものなのだ

一人の音楽ファンとしてそういう聞き方の面白さを次第に覚えていったぼくに
とって ドラムスとは演奏者の手クセが最も如実に出る楽器として次第に認識され
ていったのである

世の中には「上手いな〜」と思わせるドラマーは無数にいる
でも「上手いけれど ただそれだけだな〜」という感想に終わってしまう人が多い
こともまた本当のこと

そういう意味ではクニオちゃんもナカハラさんもけっしてマルチなタイプのプレイ
ヤーではないだろうし 彼ら自身とてそんな風になろうとは思っていないはず
でもこのお二人の秀逸なタイム感に ぼくは感動を覚えてならないのだ

一拍を喰いながら走っていくのか それとも裏のニュアンスを強調するのか
そんな駆け引きまでを熟知し 楽しみながら演奏する彼ら
足し算も引き算も そしてかけ算も奔放に組み合わせつつ
彼らは他の音をきちんと聞き取りながらトータルに音楽のことを俯瞰してゆく

そんな審美眼のようなものにも ぼくは惹かれるのだった

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左から ナカハラさん クソオヤジ クニオちゃん(2011年5月 吉祥寺MANDARA2にて)

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ナカハラさんとクソオヤジ^0^ (2011年4月 沼袋 オルガンジャズ倶楽部にて)
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by obinborn | 2011-07-09 13:52 | タマコの人々 | Comments(0)  

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