7月29日

しかし電力業界というのは歪んでいる

九州電力のやらせメール事件が発覚したばかりだが それに続いて
今度は中立的な立場であるはずの原保安院が07年のシンポジウムの際
中部電力にやらせを依頼したというのだから そう思わざるを得ない

実際には中電が妥当ではないと法令順守に従って判断し 保安院の思惑は
留保されることになったらしいが そのようなほころびが露呈してしまうこと
自体がこの業界の病理を剥き出しにしているし
そもそも原保安院とは経済産業省の天下り団体のようなものだから
まっとうなチェック機構があったかどうかさえ疑わしい
(この国ではどうやら業界の自己保全が最優先されるらしい)

あまりにもフザけた話なので音楽に話題を変えよう
今日のお題はぼくの大好きなブルーズ・マン、ジミー・リードである

1925年 ミシシッピに生まれ 18歳の頃シカゴへと移り 50年前後から音楽
活動を開始したリードの歩みは マディやサニー・ボーイ2世のようにそのまま
戦後ブルーズの歴史と歩を一にしている

ただマディやウォルターを剛とすれば リードの魅力とはあくまで柔であり
この人のレイジーな歌やハーモニカはどちらかというとスリム・ハーポなど
ルイジアナ・ブルーズの匂いに近い

実際リードの代表作「you don't have to go」などは バーバラ・
リンを始め 南部一帯のチトリン・サーキットでR&Bとして今なお親しまれている
というから その影響力は推して然るべしだろう

ギターの相棒であるエディ・テイラーとのやりとりもリード・サウンドの肝となるもの
だし その2本のギターの凹凸感こそはジョーンズ/リチャードの原点になったので
はないだろうか?

原稿でブルーズそれ自体について書くことは殆どない
しかしその音楽はいつの間にか自分でも意識しない部分で血となり肉になっていった
ような気がする

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アラスカに40年ほど眠っていたというリードのvee jay原盤(LP1067)
3年ほどまえに入手した際は そのmint度と芯の太い音に心底驚かされたものだった
わずか2,000円
これだからレコ屋通いは今も止められない
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by obinborn | 2011-07-30 00:57 | one day i walk | Comments(4)  

Commented by 増渕英紀 at 2011-07-30 01:37 x
いいですねぇ、ジミー・リード。ヤングブラッズもカヴァーしてた「Going By The River」が好きでした。
Commented by obinborn at 2011-07-30 06:11
まさにスルメ味ですね
そういえばヤングブラッズはカバー曲のセンス/アレンジも素晴らしい
バンドでした!
Commented by Almost Prayed at 2011-07-30 08:12 x
志村けんはかつてこう言いました、「マンネリは財産だ」と。「マンネリで大いに結構。ほかの人はマンネリまでいかないじゃないですか。定番があるのは全然恥ずかしいことじゃない。やってるほうの気持ちが新しければ、笑いに古いも新しいもない。みんなマンネリの域まで達してみろって」と。 TV番組『水曜どうでしょう』のディレクター陣はこう言いました、「新しいことをやらないから、僕らは古くならない」と。ジミー・リードのことを考えるとき、自分が思い出すのはそんなことです。一発でその人とわかるような様式と個性を確立している人が、今の音楽界にどれほど存在していることか。

芥川龍之介は「内容が本で形式は末だ。(中略)が、それはほんとうらしい嘘だ。作品の内容とは、必然に形式と一つになった内容だ。まず内容があって、形式は後から拵えるものだと思うものがあったら、それは創作の真諦に盲目なものの言なのだ」と著作『芸術その他』で述べていますが、形式の表面的な踏襲ばかりでも困りますけれど、表現に携わる人々にはそうした自身の「型」についてもっと深く目を向けてほしいものですね。
Commented by obinborn at 2011-07-30 11:48
いわゆる様式美というものもJBのマント・ショウのようにやり過ぎは
禁物ですが JBのファンクにしろファッツ・ドミノの3連符にしろ個人
が確立した”芸”とか”型”は愛おしいですね
またそれを継承して今日もこっちが呆れるくらいスタンスがぶれ
ないジョージ・サラグッド(新譜最高!です)みたいな人にも同じ
ような匂いを感じます また近年のレヴォン・ヘルムを支えるラリー・
キャンベルも「新しいことは何もしない」という哲学を貫いていますね
ぼくはこういう人達が好きなので、、、

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