8月4日

バリー・ゴールドバーグは60年代から東海岸で活動してきたホワイト・
ブルーズのキーボーディスト/シンガーです

バタフィールド・ブルーズ・バンドやチャーリー・マスルホワイトの周辺に
いた人という印象が私には強いです 確かエレクトリック・フラッグ(マイケル・
ブルームフィールド、バディ・マイルズら)の再編アルバムにも合流していた
と記憶しています

そんなバリーがマスル詣をしたのは 彼が71年にリリースした『blast from
my past』(buddah)が最初だったと思います ただしこのアルバムは他に
西海岸やニューヨークでのロケーションもあり 全編シェーフィールド、アラバマ
という訳ではありませんでした

機が熟したのか バリーはもう一度 マスル・ショールズ録音に臨みます
その成果がatcoから74年にリリースされた南部風味溢れる『Bary Goldberg』
なのでした

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アトランティック/アトコでウェクスラーなりダウドが推し進めたスワンプ・ロック戦略
の典型的な一枚とも言えますが ここで注目したいのがボブ・ディランがプロデュー
サーとしてウェクスラーとともにクレジットされ 曲によってはコーラスに参加している
ということです

そこで思い起こすのが『doug sahm and band』(atlantic 73年)のことです
ダグとディランをここで引き合わせたのがまさにウェクスラーだったからであり 
恐らくそんな経緯もあって バリーのこのアルバムがプロダクトされていったのでしょう

むろんバリーがジェリー・ゴフィンと組んだデュオ・アルバム『it ain't exactly enter
tainment』(apenlphi 73年)のことを忘れるわけにはいきません
全編マスルで録音されたこのアルバムこそは バリーのソロへの布石となったのです

そのアルバムにも収録された「It's not  the spotlight」はゴフィン/ゴールドバーグ
の共作であり やがてロッド・スチュワートやボビー・”ブルー”・ブランドそして浅川マキ
らによるカヴァー・ヴァージョンで有名になりますが その作者版が収録されているという
意味でも『barry goldberg』は聞き逃すことが出来ません

参加したギタリストにはジョンソン/ヒントン/カーというお馴染みのマスル・チームの
面々が並びますが この時期クラプトン・バンドに加入したジョージ・テリーの名前もある
のが何とも興味深いところです

曲ごとのパーノネルは明記されていないのですが 随所にカーらしいオブリが聞けるのが
嬉しいです 先の「spotlight」はむろんのこと ナイロン弦のガット・ギターによるフレーズ
が冴え渡る「she was a such a lady」や ドブロが何とも言えない余韻を残す「dusty
country」あたりも聞き逃せない素晴らしい演奏です

それらの美し過ぎるオブリを繰り出すのはヒントンでしょうか
それともカーでしょうか
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by obinborn | 2011-08-05 01:08 | one day i walk | Comments(6)  

Commented at 2011-08-05 05:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-08-05 05:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by obinborn at 2011-08-05 07:24
ボーダーラインにコステロ来る! いいお話ですね
故ジョン・ベルーシが渋谷のメルリ堂でブルーズのレコードをいっぱい
購入したという逸話を思い起こしました
私も音が団子状態になってスピーカから飛び出してくるような迫力
のある音が好きで 音楽の性格にもよりますがガレージっぽいラフな
ロックとはとくに相性の良さを感じます いくらリマスター化しても
肝心のマスターテープはそれなりに劣化している場合も多く それ
であれば本当に好きな作品は原盤で聞くのがいいのかもしれません
バリーはデュアン・オールマンも参加した『blast from my past』
も悪くないのですが やはりatco盤は素晴らしいです
Commented by エル・テッチ at 2011-08-05 20:35 x
私もこのアルバムは大好きです。
とりわけ、ザ・バンドを連想させる「ミンストレル・ショウ」は、延々とリピートしてもいいくらい好きです。
ところで、ダグとディラン、バリーとディランという図式てすが、直接ダグとバリーという組合せがあります。
ダグのアトランティックでの2枚目、「Texas Tornado(73年)」のタイトル曲で、バリーがキーボードを弾いています。
バリー参加曲はこの1曲だけで、ほかのメンツも変則です。
オーギーが不参加で、ベースはルイ&ラヴァーズのベーシストです。
クレジットによれば、ルイ・オルテガはコーラスだけで、ギターは、リードもリズムもダグが弾いたことになっています。
Commented by obinborn at 2011-08-05 22:37
「ミンストレル・ショウ」は素晴らしいですね!
A面最後のこの曲、イントロが小さい音から次第に入ってくる
”祭り囃子”のような部分もすごく好きです ザ・バンドに似ているのは
似たタイトルの曲があるからでしょうか それともここでディランがコー
ラスを入れているからでしょうか
「texas torado」の件、ありがとうございました 
シスコ録音が加わったアルバムですが 『doug sahm and band』
の残りテイクでもあるこのニューヨークはアトランティック・スタジオ
でのセッションにバリーが参加していたのですね!
スタジオ・ミュージシャンは流動的な側面がある一方、こうして肝を
見つけられる(教えてくれる人がいる)喜びは嬉しいものです
Commented by obinborn at 2011-08-06 05:21
訂正:「texas tornado」はNYセッションではなく シスコのウェリー・ハイ
ダーでのレコーディングのほうでした ということは当時ミル・ヴァレーに
いたマイケル・ブルームフィールドとの接点もあり これが再編エレクト
リック・フラッグにつながっていったという見方も出来ますね

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