8月9日

あれは確か昨年1月のことだっただろうか

その日 所沢のmojoで行われたcero,福岡英朗、そして東京ローカル・ホンクの
ライヴは 主催者の意向もあり せっかくだからバンドの入れ替え時間にそれぞれ
のメンバーに好きな音楽を語ってもらいましょう というささやかな演出があった

その時間にホンクの木下弦二が大好きなんですと語り 実際に音楽を流したのが
グレイトフル・デッドの「friend of the devil」だった

とくに弦二のお気に入りは同曲のライヴ・ヴァージョンであり それはデッドの80年
9月から10月にかけてのツアーを収録した『Dead Set』で今でもたやすく聞くことが
出来る

ジェリー・ガルシアのソロ・ギターはワン・コーラスめには何気にリズムやオブリを弾いて
いるだけなのだが ツー・コーラスめに入ると まるで今まで堪えてきた思いを託すように
シングル・ノートの柔らかいフレーズを描き出していく

そのギターの鮮やかさはまるで一瞬の虹のよう

まさにその時だった 弦二がぼくに「オビさん、オビさん、これです!」と
何かを真剣に訴えるように そしてまるで子供のような目で言ったことは今もよく覚え
ている

弦二の一番好きなギタリストがフランク・ザッパとガルシアであることは広く知られるとこ
ろだし いつかライヴの打ち上げの席でも 弦二とこの「friend of the devil」のハナシで
盛り上がったこともあるのだが  この人はまるで初めて音楽に接したように喜びを表すの
だった

95年の8月9日にガルシアは亡くなった
あれからもう16年が過ぎようとしている

ぼくは今 ガルシアのことを思い そして同時に東京ローカル・ホンクのことを
思っている

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by obinborn | 2011-08-09 17:29 | one day i walk | Comments(0)  

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