9月9日

早朝バイトが捌けたあと 気分転換もあって午後からフランキー・ミラーの
レヴュー原稿を書き始める

70年代というワン・ディケードを7枚のアルバムとともに駆け抜けたミラーの
歩みは そのままぼく個人のソウル音楽体験に重なっていくような響きがある
こうした意味でも 10年ほど年長の先輩を遠巻きにされど親しみをもって接し
てきた

とくに彼のデビュー・アルバム『Once In A Blue Moon』(73年)には格別の
思いがある 次第にソウル音楽の解りやすい翻訳者となっていったミラーだが
この処女作には 単にそれだけではない混沌があり まだ開けていないトンネル
のように辺りの景色をそっと照らし出していく

ディランの「親指トムのブルーズ」があるかと思えば マディの18番「アイム・レディ」
もある そんな二つのカヴァー曲に挟まれたミラーのオリジナル曲も捨て難い
とくに「Anneliza Jane」に聞き出せる鷹揚さは ケイジャン・トゥー・ステップが姿を
変えながらグラスゴーの街へと舞い降りたようかのよう

ちなみにバッキングを務めたのは パブ・ロック・サーキットの英雄ブリンズリー・
シュウォーツの面々であり 下町エレジーというか はちみつぱいの”大田区の向
こう側”アルバムを思い起こさせる

それにしてもマディの「I'm Ready」に聞き出せるウッド・ベースといったら!

その奏者はむろん若き日のニック・ロウだった

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by obinborn | 2011-09-09 19:57 | one day i walk | Comments(0)  

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