10月23日

もうすでに入手されている方も多いと思うが
グレイトフル・デッドの『Europe'72 vol.2』が遂にリリースされた

72年の4月初旬から5月いっぱいまで続けられたデッド初の欧州ツアーは
”Wall Of Sounds"と呼ばれた大掛かりなPAシステムの導入が話題になり
各地で評判を呼んでいった 初期からのファンにとってはピッグペンにとって
最後の旅になってしまったことも記憶の底に眠っているはず

ぼく自身も72年から73年頃の彼らには格別の思いがある
ミッキー・ハートが一時的にバンドから離脱していた時期でもあり それだけ
ポリリズム的な演奏アプローチには欠けるのは仕方ないとしても
そのぶんデッド本来の歌心にこのアルバムで初めて気が付かれたような方々も
少なくないのではないだろうか

「ワインを分け合おう それがぼくたちの出来ること」とボブ・ウェアが歌い
出す「Jack Straw」がそうだった 近年レヴォン・ヘルムが取り上げた「Tenn
esse Jed」がそうだった そして勿論ロード讃歌となる「Truckin'」がそうだった
そういえばドナ・ゴドショウのヴォーカルが この男所帯に新風を吹かせたことも
聞き逃せない

いずれにしても そんな『Europe '72』の続編である
トータルに一つのショウを記録し追いかけて行くディクス・ピックスのシリーズ
に慣れた耳には 各地の音源から完成度が高い演奏を選りすぐった本作は やや
出来過ぎた印象が拭えないものの やはりこの時期の「Dark Star>Drums>The
Other One」の長尺演奏は格別だ

それが終わると聞こえてくるのはマール・ハガードの「Sing Me Back Home」だ
このベイカーズフィールド・カントリー曲で聞けるガルシアの伸びやかなギター
が まるで祈りのように今も響いている

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by obinborn | 2011-09-15 21:21 | one day i walk | Comments(0)  

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