11月19日

今日は終日原稿書き デラニー&ボニー&フレンズの70年作
『デラニーからボニーへ』のライナーノーツである

ワーナー・ミュージック・ジャパンはタワー・レコードのみに流通させる
限定的なリイシューを行っているが そのなかの一枚となるのだろう
それはとりもなおさず タワレコ以外に需要が見込める小売店が現在殆どない
ということであり 気持ちはそれなりに複雑でもあるのだが
それでもこうした名作が再発売されることに良心のようなものを感じる
夕方までに手持ちのLPを計10回くらい聞き直した
デュエイン・オールマンのスライド・ギターがとくに圧巻!

e0199046_1015316.jpg


(レオン・ラッセルの反目やクラプトンの離脱などでメンバーを持ち去られ
まさに”庇を貸して母屋を取られる”状態だったデラニー&ボニーの起死回生
作 録音セッションはマイアミのクライテリアとニューヨークのデッカで行わ
れた リトル・リチャードの「ミス・アン」では本人も参加し8ビートに転ぶ
ことのない絶妙なグルーヴを聞かせる)

夜になってから近所の西友に行き本日ぶんのビールと日本酒を購入し
気分転換のためにデッド『アメリカン・ビューティ』を聞き始める
お酒が入るともう原稿を書く気は完全に失せます(笑)

e0199046_10184978.jpg


ピッグ・ペンが作った鷹揚なブルーズ「オペレイター」はヨーマ・コウコネン
が素晴らしい最新作『River Of Time』で演奏していたことも記憶に新しいが
その曲以外はロバート・ハンター=ジェリー・ガルシアのソングライター・
コンビが果てることなく貢献した

ロバート・ハンターの歌詞は50年代のビートニク運動に共振したものであり
自然との共生や遥かなる旅が書かれることが圧倒的に多く いわゆる
”10代の消費王国”からは遠い世界にあるのだが そこら辺の意識を
ガルシアのメロディや歌がどこまでも優しく受け止めている
「ブロークダウン・パレース」など 今更ながらに感じ入ってしまう
むろんボブ・ウェアらしい快活なヴォーカルは「シュガー・マグノリア」や
ロード讃歌「トラッキン」で十全に活かされた

このアルバムも一枚でひとつの絵なのだと思う
全部で10曲のパーツがそれぞれに響き合い 補完しながら一枚の絵を描いていく
どうしてもそんな感覚に捕われてしまう
前作『ウォーキングマンズ・デッド』(70年)と連鎖した果てることがない旅

あたふたと時流に合わせて音楽を消費するのではなく
自分という窓の外にはこんなにも多くの河があることにある日気が付く
ぼくにとってグレイトフル・デッドとはいつもそんな伴侶であり
もはや遠くなってしまった記憶のよすがであり続けている
[PR]

by obinborn | 2011-11-20 02:52 | one day i walk | Comments(0)  

<< いろいろな発見があります 11月18日 >>