11月28日

南米ツアーを終えて日本にやってきたエアロスミスを東京ドームにて

何だかんだで70年代から親しんできたバンドだけにすっかり貫禄が付いた
昨今の彼らには一抹の寂しさを覚えるし その音楽性もスタジアム・ロック
的な大振りなものと ルーツとしてのブルーズ/R&Bとの落差はかなり激しい
それでもこうしたライヴでは理屈抜きに楽しめることもまた事実だ

けっしてNWHMの文脈で評価されることはないし むしろ90年代以降のエアロは
ボン・ジョヴィ的な大衆路線に歩み寄っていった部分も否定出来ないのだが
アメリカで第一級のビッグになるって善くも悪くもこういうことでしょう

やはり聞きものは「Mama Kin」「Last Child」「Lick And A Promise」といった
ミディアムに振れた腰のあるロックンロールであり そんな意味ではオープニン
グに「Draw The Line」が選ばれたことや 中盤にビッグ・ジョー・ウィリアムス
の「Baby Please Don't Go」が演奏されたことも スタジアム級バンドなりの
原点回帰と言えそう スティーヴン・タイラーはブルーズ・ハープを懸命に吹いたし
ジョー・ペリーのコーナーでは何と!「Combination」が飛び出して
オールド・ファンのツボを押さえまくった そういえばブルーズ・ナンバーでサポート
の鍵盤奏者がハモンド・オルガンのようなアーシーな音を模していたことも 
「俺たち、本当はこういうことをやりたいんだよな〜」という風にも聞こえてくる

ともあれ70年のデビューから41年 得たものも失ったものもあっただろう
ぼくはそれを他人事のように言う気にはなれない
果たしてあなたはどうだろうか? あるいはぼく自身はどうだろうか?
つまり歳月とはそういうものであり 味方になることも逆風になることも
すべてを言い含めている

終盤では「Train Kept A Rollin」に「Walk This Way」を連ねながら
エアロスミスは今晩もその役割をまっとうした

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by obinborn | 2011-11-28 23:58 | rock'n roll | Comments(0)  

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