1月29日その2
その列車はポートランドにも行くし、ダラスにもテュペロにも行く。
寒いケベックへと向かうかもしれないし、温かいニューオーリンズまで南下するか
もしれない。
列車のなかではボブ・ウェアがギターを弾いている。フィル・レッシュがメガネを
拭いている。ビル・クレイツマンとミッキー・ハートがトランプをしながらふざけて
いる。ジェリー・ガルシアがスティームの音を聞いている。 ある駅で新しい乗客(ファン)が汽車に乗り込むのも自由で、次の駅でひとまず降りるのもむろん構わない。列車というのは具体的なツアーとともに、音楽や世代そして歴史の継承といった比喩として。デッドという名の列車が走る線路ごしにはずっと汽笛が鳴り響いていて、ぼくはそれをいつも聞いている。そんな広くて大きなイメージかな。
by obinborn | 2012-01-29 23:16 | one day i walk | Comments(0)