2月2日

ローラ・ニーロ『Live From Mountain Stage』のライナーを開始。

今日はファースト・アルバム『More Than A New Discovery』を聞き返したのだが、
まさに”新発見以上のもの”。
制作はPP&Mでおなじみのミルトン・オクーン、アレンジと指揮がハーブ・バーン
スタインであり演奏もジャズのコンボを援用するなど、まだそれほどの自発性があ
るわけではないが、R&Bやソウルの語彙で自作曲を歌うというのは67年当時かなり
画期的なことだったはず。曲にしても冒頭の「Goodbye Joe」からして東海岸流儀
のシャッフル・ビートが聞き出せる。

言い換えればフォーク・ソングからの影響を感じさせないシンガー・ソングライター
の登場であり、ティム・ハーディンがジャズの語法を用いたこと同様に新しかったの
だろう。

この19歳のデビュー作でローラはまだ自分でピアノを弾いているわけではないが、
吉田美奈子『扉の冬』を持ち出すまでもなく後進たちに道筋を与えた。

死生観を早くも表明し、輪廻までに触れた「And When I Die」を早熟と評する向き
は多いけれども、むしろ若い時こそそういうことを感じてはいなかっただろうか?

それに蓋をするようになったとすれば、私やあなたがただ傲慢になったということ
だけだろう。ただ漠然と今日のように明日が来るとでも思い上がっているような。

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by obinborn | 2012-02-03 05:25 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by kofn at 2012-02-03 10:58 x
「And When I Die」ですけど、むしろ幼い頃のほうが死に対しての怯えとかあるんじゃないかと思います。彼女もまた少女のように死に怯えてたんじゃないかと思います。
Commented by obinborn at 2012-02-03 13:12
「たとえ私が死んでも子供たちは歌い、世界はずっと続いていく」
達観した歌ですね。ローラのライヴでこの曲が選曲から外れることは晩年
までなかった。そんな意味も含めて重要な歌でした。

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