2月3日

かの「The Weight」を書く時、ロビー”ジェミー”ロバートソンは
インプレッションズのギター・リックとステイプル・シンガーズの掛け合い
コーラスを思い描いていたと言われている(音楽はいつも初めて始まるので
はなく影響されながら生まれる)。

1915年の12月にミシシッピ州に生まれたロウバック”ポップス”ステイプル
は、第二次世界大戦を経てシカゴに移住する。結婚し子供たちが生まれた。
生活は苦しく、より良い暮らしを夢見たロウバックは車磨きから鉄工場、造船所
までありとあらゆる仕事を転々とした。そして1954年になるとロウバックは彼
の娘たちとともに組んでいたゴスペル・グループのレコーディングに漕ぎ付ける。

これがステイプル・シンガーズのあらましである。戦後の黒人音楽がアメリカ南部
から北部の大都市(シカゴであれカリフォルニアであれ)へと仕事を求めて移動し
てきた人々によってもたらされ、大きく発展したことは論を待たないが、ステイプ
ルズもまた戦後のそんな”家族の肖像”だったと思わずにはいられない。

『ブラックエコー』誌のクライヴ・リチャードソンはこう語っている。

「<D.Cへの長い道のり>でメイヴィス・ステイプルは南部の州から国会議事堂
までの長い航海日誌を瞬時に統合し、証明している」と。

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88年に英ACEがコンパイルしたスタックス時代(68年〜73年)のステイプルズ集。
この時代はアル・ベルの力もあって彼らにとって最も実りある季節となった。
「Respect Yourself」や「I'll Take You There」、ワッツタックスでの熱唱
「Oh La De La」など20世紀の遺産がここに。
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by obinborn | 2012-02-03 18:38 | one day i walk | Comments(0)  

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