あらためて、日本の音楽家の方々に。

それなりに日本のミュージシャンやバンドの方々とお話しするようになった
今日この頃。どこの馬の骨とも解らないというか、ライターとしてけっして
使い勝手がいいとは言えない私に優しい言葉をかけてくださったり、私が書いた
取材記事やライヴルポをサイトで紹介して頂いたり、当該の音楽家や所属レーベル
及び事務所の方々には本当に感謝しています。

思えばあの忌まわしき? 80年代後半のバンド・ブーム(とそれに付随した
狂騒的なあれこれ)への嫌気もあって、以降日本のロック・シーンをしっかり
観てこなかった故、ちゃんとした人たちが地殻変動を起こしているんだなあ〜と
次第に感じ始めたのは正直5年まえくらいからのことでした(私の仕事は
ほとんど洋楽の専門誌とCDへの執筆でした)。

ソロであれバンドであれ、真っ白なキャンバスやゼロの地点から音楽を
作り上げていくわけですから、私が観て聞いて感じたものなど、その長い歴史
のなかでは僅かなパーツに過ぎません。それでもその時点で思ったことを精一杯
書いていくのが、きっと私に与えられた役割なのでしょう。

こんな私にもストイックに心がけていることがあります。それは知ったかぶりは
するまい。解らないことは聞き直し、知らないことは正直に申告するというこ
とです。先日も青山陽一the BM'sの終演後のメンバー同士の会話から、楽理的に
少し突っ込んだ話が出て、それは自分には感覚的にしか理解出来ないことだった
ので黙って聞いておりました。ハイ。たまにライターの方で知識自慢的に楽論を
ぶつ人がいますが、批評家は演奏家ではありません。聞き手に徹して、そこから
自分が心揺さぶられたことをなるべく率直に書いていこう!というのが私のごく
シンプルな哲学です。人にはそれぞれの領分というものがありますから。

まあ私の場合洋楽邦楽問わず、好きなものしか聞かない書かないというスタンスだけ
は昔からずっと保っています。自信があるのはそのくらいかな。間違ってもビジュ
アル系人気バンドのゴースト・ライターをしているなんてことはありません(笑)。

余談になりますが、以前さるギター雑誌の編集者がお酒の席で「あのバンドは影武者
(テープでの演奏)がいるんだよな。それでも三本のギターのカラミが素晴らしい
ですね!なんてヨイショしなくちゃいけないんだよ〜」とこぼしていました。こうな
ってくるともう本末転倒というか、何でその人が音楽出版社を志して就職したのか解ら
なくなってしまいますよね。私がよく砂漠だったとか荒野だったとか暗喩的に言い含め
るのは、つまりそういうことなのです。

というわけで今日もあっという間に暮れゆく午後、これから恒例のウォーキングでも
してきます。

e0199046_16403136.jpg

[PR]

by obinborn | 2012-03-07 17:00 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by のりまき at 2012-03-08 00:53 x
小尾さんのこの正直さが大好きです。

ところで、ツイッタートラブルは
まだ解決していないのですか?
Commented by obinborn at 2012-03-08 01:15
いえいえ、のりまきさん、私なんぞ音楽ファンの成れの果てに過ぎません
です。ところでtwitterの件ですが、自身のメアドを忘れてしまいログイン
出来ない状態です。また時事的なものにあまり左右されたくないという
個人的な時間軸の問題(私は携帯にはtwitterを繋いでいません)もあっ
て留保させていただいていますが、”可視化”の時代ならではのより良い
使い方もきっとあるのでしょうね。メカに弱い私をどなたか助けてください。数ヶ月まえは一応使っていたのにね(笑)。

<< 3月8日 ボブ・ディラン『Oh Mercy』 >>