How Blue Can You Get?

一足先に『レココレ』20世紀のギタリスト100人特集を読ませて頂いている。

いやあ〜、面白い! 拙稿はともかくとして、各筆者の個性が浮き彫りになる
ような選択と、的確かつ具体的に聞き所を押さえた文章の数々にもう刺激を受け
っぱなし。

好きなプレイヤーはますます好きになり、今までそれほど関心を抱けなかった
演奏者も聞いてみたいと思わせる好企画である。ランキングという行為そのもの
よりは、やはり結果として集められた100人のギタリストを吟味したい!

そんなわけで今日、本当に久し振りにレコード棚の奥(正確には棚に入り切ら
なかったダンボール箱)から引っ張り出してきたのが、B.Bキングの『クック・
カウンティ刑務所ライヴ』(71年発表:録音は70年の9月10日)だった。

そして針を下ろしAB面を通して何回も聞いてみたのだが、まさに圧倒的だった。

「How Blue Can You Get?」に代表されるスクイーズ・ギターが素晴らしいだ
けでなく、「3 O'clock Blues」からブルーズ・バラード的な「Darlin' You
Know I Love You」へと場面転換する際の空気感も鮮やかだし、どマイナー・
キーの犬でも知っている看板曲?「The Thrill Is Gone」(善くも悪くもB.B
のイメージは同曲に規定された)が終わり、B.Bが「オレのルシールが〜」云々
とひとしきり語った後に、甘い「Please Accept My Love」が始まる終盤の流れ
にも何だかじわりじわりと胸が熱くなる。

こんな素晴らしい作品を紹介してくださった青山陽一さんに(普段彼のライヴで
お会いする機会は多いが)感謝しつつ、今よりもっと頭でっかちだった若い頃の
自分を反省しつつ、今日再びB.Bキングという一人のブルーズ・マンと巡り会えた
ことはけっして悪いことではないと、そんな風に思いたい。そうして昨日を更新し
ていければと願う。

のちにルームフル・オブ・ザ・ブルーズを組む若き日のロン・リヴィ(p)が参加
していた点にも驚かされつつ、私はまたこのアルバムを繰り返し聞くのだった。

e0199046_18555185.jpg

[PR]

by obinborn | 2012-04-13 19:02 | blues with me | Comments(0)  

<< ロング・インタヴュー、新井健太... 憧れのブロムバーグさんと >>