4月19日

デヴィッド・ブロムバーグを渋谷のクアトロにて。

近年アメリカで活動をともにしているマーク・コスグローヴ(mdn,g)と
ネイト・グロウワー(vln,g)からなる腕達者なストリング・トリオであり、
三人が一斉にマンドリンを弾き出す場面もあれば、マークがソロ・
ギターで「アラバマ・ジュビリー」を披露することもあり、各自のそんな
弦楽器の自由な持ち替えだけでも、幸せな気持ちに満たされた夜だった。
日本人演奏者のタローが多くの場面にマンドリンで活躍するという頼もしい
光景もあった。

それでも私が一番感じ入ったのはやはりブロムバーグの歌声だ。
テナー・ヴォイスで去り行く汽車のような情感を残していく歌とギターに
この人を聞いているんだな、という感慨をしみじみと持てた。
とくに彼のファースト・アルバムの冒頭を飾った自作曲「シェルビー・ジーンへの
最後の歌」での、低音をシンコペイトしたギターと一心同体になった佇まいは、
私に”ソングライターのギター”という語彙を思い起こさせたほど。

”彼はアフロ・アメリカンだったんだよ”
そんなビル・ロビンソンの南部放浪物語を語った「ミスター・ボジャングルズ」は
作者ジェリー・ジェフ・ウォーカーの歌で知られると同時に、バーグのギターを伴う
ことで一際各自の胸に焼き付かれている演奏でもあるだろう。その「ボジャングルズ」
がバーグのギターとモノローグのみで弾き語られたあと、マーク、ネイト、そして
タローを加えながら、
イアン・タイソンの季節労働歌「サマー・ウェイジズ」へと引き継がれていく
その鮮やかさといったら!

終盤にはステージから降り、客と直に触れ合いながらノン・マイクで「ロール・オン・
ジョン」を弾き語るというスペシャルな場面も。確かこれはグリーンブアイア・ボーイズ
時代のジョン・ヘラルドの持ち歌じゃなかったかな。

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(一応この前とは別のフォト・セッションどす^0^体もデカいデヴィッドさんだが、
手の大きさにも注目を!)
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by obinborn | 2012-04-20 05:41 | one day i walk | Comments(0)  

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