4月24日〜チャック・Eは私に首ったけ

昨晩に引き続き、午前一杯リッキー・リー・ジョーンズ(79年)の
新規ライナーノーツ原稿の執筆を。

彼女のデビュー・シングル「恋するチャック」(Chuck E's In Love)
は、当時FM局を中心にガンガン流されていたと記憶する。

”チャック・E.は私に夢中。きっと私に首ったけ”

そんなフレーズがウィリー・ウィークスのフェンダー・ベースとともに
弾き出されていく、いなせなラブ・ソングだ。

それでも求愛されたリッキー・リー自身は態度を留保する。
チャック・Eにしてみれば、永遠に続くようなじれったい時間であり、
きっと苦しみ抜いた日々だっただろう。

顛末がこの歌のなかで明かされることはなかった。
そこにぼくはリッキー・リーという女性の大きさや、ソングライターと
して守るべき領域なり、喉元に押さえた心持ちを感じてならない。

相手を傷つけまいとする態度は、ときに残酷でときに不遜だ。
それでもリッキー・リーは気持ちを留保しながら歌う。

”チャック・Eは私に夢中なの!”


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by obinborn | 2012-04-24 23:47 | one day i walk | Comments(0)  

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