6月10日
やはりバンドは生き物だ。初日よりも音はぐっと固まり、2時間を終始気持ち良
く過ごすことが出来た。会場の高揚感も申し分なく、今現在の佐野をきちんと受
けとめようとするオーディエンスの熱気に満たされていた。
演奏のニュアンスは先週書いたのでここでは繰り返さないが、若く勇敢なバンド
を携え、メンバーも増やしているだけに、ここ数年では最も音量が大きいツアー
となるだろう。かなり意識的に上げられた音のなか、溢れ出る奔流の如く剥き出
しになったバンド・サウンドがダイレクトに襲いかかる。フレーズの局部的なこ
とに腐心するというよりは、佐野を含めてときに3本となるギターが曲のど真ん
中で鼓動する。かつてのナンバーもよりアグレッシヴな表情を湛える。
そんなことがぼくは今日一番嬉しかった。
一人の男を主人公に据え、彼が行く先々で出会った光景を描き切った12枚の絵。
07年の春にリリースされた『Coyote』は佐野元春の新しい羅針盤。
アルバムを聞き終える頃に、あなたはきっとまた世界を発見することだろう。
by obinborn | 2012-06-10 23:42 | rock'n roll | Comments(2)
お台場には参加できなかったけれど
文章を読んでなんだか参加している気持ちになっていました。
最近、CDを整理していてMOTOの80年代の作品のケースを
新しいのと取り換えていて、歌詞カードやジャケットをあらためて読んだりしていました。
90年代の作品に差し掛かった時に感じました
そろそろ本当にやりたいことをやり始めるとはこういうことなんだと
なんだかわからないけれど自分で納得しました。Barnを聞きながら
パワー全開で最高でした。佐野さんの凄いところは過去より今のほう
が更に良いこと。他のミュージシャンもそうですが、彼らの今を感じ
たいですね^0^