6月17日

飯田雄一&ザディコキックスwithニヒル・ブラザーズを横浜のサムズアップで。

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それぞれ順にテックスメックス、ザディコ〜ケイジャン、ニューオーリンズ。
いわばガルフ・コースト一帯に息ずく音楽を今に伝えるバンドの一大セッション
絵巻であり、ぼくも最後まで気持ち良く懐の深いリズムに抱かれた。

オレンジ・カウンティの飯田は至って野生児。
キックスの面々の話では直前になってキーを変更するわ、曲目(もしくは曲順)
を変えるわといった具合(笑)。
それは単なる気まぐれというよりは、より自分自身に触れ合いたい故なのだろう。
そんな御大を瞬時に受け止めていくキックスたちの柔らかな心持ちも、胸を打つ。
告知にはなかったオレンジの中尾淳乙の出演というサプライズも嬉しい。

実際のステージでもどんどん曲を入れ替えていくのだが、ダグ・サームへの思い
に溢れた「ソープ・クリーク・サルーン」に始まり、「ビューティフル・テキサス・
サンライズ」や「サンアントンに行こう」などダグの曲が連なっていくあたりに、
飯田雄一という男の傷だらけの肖像が、くっきりと愛おしく浮かび上がってくる。

サニー&ザ・サンライナーズやリトル・ウィリー・ジョンでおなじみの「トーク・
トゥ・ミー」にしても、自然とダグのヴァージョンを思い起こさせるのが
この人ならでは。そしてヴァン・モリソン「クレイジー・ラヴ」の鮮やかさ。

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けっしてスムースではない。むしろゴツゴツとした、されど大事なもの。
時代には流されない。情報や流行にも興味を持たない。
それでも朝の陽は昇っていくし、夕方になればでっかい太陽が地平線に沈み、
今日の役割を終える。

そんなことをまっさらに受け止めること。
針小棒大な言説に振り回されないこと。

ビールをおかわりする声が飛び交い、笑顔の数々がどこまでもどこまでも
会場を満たしていった。

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(中華料理店でのキックスたち。本番前にこの余裕!^0^)
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by obinborn | 2012-06-18 01:14 | rock'n roll | Comments(0)  

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