6月27日

逞しいバンド・サウンドが中盤の「難破船のセイラー」以降、どんどん加速
していく。そんな高揚感が最後まで途切れることなく会場を包んでいく。

アンコールこそ「夏は喧噪なり」一曲に留められたが、バンド4人のクォリティは
完璧。テクニックは各自むろんあるのだろうが、それ以上に一丸となった”バンド心”
に魅せられた夜だった。

27日の青山陽一The BM's@渋谷サラヴァ東京を見て、そう思わずにはいられなかった。
昨年秋に発売された青山の新作『Blues For Tomato』と同じレコーディング・メンバー
での演奏は今年1月以来。途中ベースレスのオルガン・トリオでの演奏を3月に挟み、
久し振りのThe BM'sだったが、もっと聞いていたいと感じたのは私だけではないはず。

言葉の意味に寄りかかることのない青山の抽象詞と複雑な展開を持った楽曲との
取り合わせに関しては、ファンであれば先刻承知だろう。従来からの持ち味である
そんなテイストを、21世紀になってからの青山はより逞しく、剥き出しのサウンド
とともに轟かせる。それもギター英雄的な立ち位置とは真逆に、いや、むしろ凝縮さ
れた短めのソロをトータルなサウンド絵画のなかに染み込ませていくあたりに、音楽家で
ある青山陽一の人となりを感じずにはいられない。もはや彼のシグネチャーとなっているテ
レキャスターから繰り出されていく艶やかなトーン。ここぞの時に畳み掛けていく色彩感に
溢れたフレーズの数々!

ソロ・キャリア20数年となる青山陽一が実力派のメンバーたち、つまり伊藤隆博(kbd)、
千ケ崎学(b)、中原”moo"由貴(ds)とともに繰り広げた、ケレン味のない力感が最後の
最後まで心を満たしていった。

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by obinborn | 2012-06-28 04:42 | one day i walk | Comments(0)  

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