リッキー・ファターのドラムが聞こえてきた

ボニー・レイットの新作を聞いていて「おお!」と思った最初の曲は
5曲めの「Down To You」だ。スウィング・ビートと8とがミックスされ、
見事なまでに合致したこのナンバーは、ビートへのこだわりという観点から
NRBQ(註1)やキース・リチャーズとの接点も見いだせる。



嬉しかったのはリッキー・ファターがドラムスを叩いていたこと。
もっと嬉しかったのは、それを(パーソネル欄を見る前に)自分の耳で発見
出来たこと。私の50耳、まだまだ腐ってはいませんでした^0^

リッキー・ファターといえば、古くは70年代前半のビーチ・ボーイズを
サポートし、その後はLAを拠点に活動していったセッション・ドラマーだ。
とりわけイアン・マクレガンのバンプ・バンドにベースの小原礼とともに
参加し、しなるようなバックビートを叩き込んでいたのが忘れられない。
そのバンプ・バンドをそのまま起用したボニー・レイットには『グリーン・
ライト』(82年)というなかなかの佳作もある。

そのバンプ・バンドのニュアンスをたっぷり味わえるのが「Down To You」だ。
気風のいいミドルなロックンロールであり、むろんレイットはここでエレクトリック・
スライドを弾き、そして歌う。

新しい時代の古いロックンロール。
それがぼくにはとても素敵で価値あることだと思えてならない。

註1:Qのフォー・ビート・ロックに関してテリー・アダムスはかつて「俺はセロニ
アス・モンクのようにロックンロールを演奏しているんだ」と簡素に言い含めたこと
がある。

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by obinborn | 2012-06-30 01:48 | rock'n roll | Comments(0)  

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