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Hit,Grit and Gift!

中原由貴さんもまたぼくがリスペクトするミュージシャンの
一人。最高のグルーヴを生み出すドラマーであり、人間的に
もすごく敬愛と親しみを抱かせる人なのだ。ぼくがもっと若
く独身であったなら、間違いなく交際を申し込んで(即刻フ
ラれて)いたことでしょう(笑)。

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ご存知ない方に彼女の経歴を説明しておくと、大学を卒業し
てまもなくサイクルズの一員としてキューン・ソニーと契約。
2枚の優れたアルバムを残し、惜しまれつつ解散した。その
後は一時故郷である九州に帰ることも考えたというが、仲間
たちの励ましもあって修練を重ね、現在はタマコウォルズ、
双六亭、青山陽一the BM'sのドラマー&ヴォーカリストとし
て活躍中だ。またカーネーションのファンであれば、彼らの
2011年夏のツアーにサポート・ドラマーとして帯同した彼女
の姿が焼き付いているかもしれない。

クライド・スタブルフィールドやバーナード・バーディを必
死に聞き取ったというだけに、中原さんのドラム・スタイル
にはファンク〜16ビートの力強さがいっぱい。なおかつ8ビ
ートにも繊細に対応出来るという何とも歌心のあるプレイヤ
ーなのだ。ちなみに彼女の好きなアルバムはスライ『フレッ
シュ』、ワンダー『キー・オブ・ライフ』、ハサウェイ『ラ
イヴ!』、ブルーズ・ブラザーズ『ファースト』などなど。

「私個人がインタビューされるなんて初めてのことですよ!」
そんな風に屈託なく微笑む中原さんは、すごく素直だ。一度
メジャー・シーンに躍り出ただけに、現場との軋轢やイヤな
思いもきっと経験しただろうに、そんなことはおくびにも出
さず、今の自分、現在の演奏に集中している。その姿がかけ
がえのないもののようにぼくには思える。

個人的なことになって申し訳ないのだが、中原さんがぼくを
誉めてくれたことがある。彼女曰く「オビさんのブログには
音楽を聞いて、オビさんがどういうことに自分が感動したの
かがきちんと書かれています」。単純なぼくはもうそれだけ
で舞い上がってしまうのだった(笑)。

サイクルズ時代の中原さんのことは、正直よく知らない。
でも、ぼくは今の中原由貴さんのほうが俄然素敵だと思う。
取材時間に遅れたわけでもないのに、西荻窪駅の改札を抜
けるとぼくの名前を呼びながら駈けてきた彼女。その姿は
ぼくに清々しい思いを届けてくれた。

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*中原さんのお写真以外は、facebookに書いたテキストと同じ
内容です。ご了承ください。

by obinborn | 2012-10-13 12:43 | one day i walk | Comments(0)  

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