フレディとミッキー。

久し振りにフレディ・フェンダーの76年作を聞いてみて、
「えっ、こんなに良かったっけ!」とびっくりするくら
いだった。哀愁味溢れるあのヴォーカルだけで気持ちは
すっかり国境の南〜south of the border〜へと(笑)

バーバラ・リン「You'll Lose A Good Thing」やクッキ
ー&ザ・カップケイクス「Mathilda」、SDQの全国区的
ヒット「The Rains Came」などの選曲が何ともガルフ・
コーストに生きるフェンダーの持ち味をあますところな
く伝えるのだが、その最たるものがトミー・マックレー
ンのバラード「I Need You So」かもしれない。今回聞き
直して一番染みたのが、この曲だった。歌唱や曲の良さは
勿論のこと、後方で何気に響くオルガンのロングトーンや
エレクトリック・ギターの甘い音色もいい。フェンダーは
この曲で思い入れたっぷりに語りまで交えるほど。

一方でジミー・リード「Big Boss Man」やアイヴォリー
・ジョー・ハンター「Since I Met You Baby」などのブル
ーズ・ナンバーもいい塩梅に配されるし、お茶目なレゲエ
「Just Out Of Reach」には思わず頬が緩む。ストーンズ
が「Cherry Oh Babe」をカヴァーしたのは75年だったな
あ〜、などと想像を広げていくのも悪くないだろう。

筆者が最も驚いたのは、かのミッキー・ムーディが全編
でギターを弾いていたこと。ブリティッシュ・ロックに
詳しい方なら、ミッキーがかの英国スワンプ集団である
ジューシー・ルーシーに後期から参加し、その後デヴィ
ッド・カヴァーデイル率いるホワイトスネイクで名声を
勝ち得たことは先刻ご存知のことだろう。以前からアメ
リカに憧れながら彼の地で意外なレコーディング・セッ
ションを行っていた彼の姿はかろうじて知っていたけれ
ど、まさかフレディ・フェンダーまでに関わっていたと
は!

こんなことを発見するだけでも、聞き直しは楽しいなあ。
当時解らなかったこと、気が付かなかったことを今にし
て知ることもそうだし、だいいち日々が新しく更新され
ていくのであれば、自分でも忘れていたような音楽があ
る日突然輝き出すこともあるだろう。ぼくの些細な日常
も願わくはそのようなものであってほしい。

以上、牛ジャケにハズレなし!(笑)

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by obinborn | 2012-11-18 13:11 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by エル・テッチ at 2012-11-18 14:34 x
obinさん 多分違います。
ホワイトスネイクのミッキー・ムーディーは、Micky Moody.
こちらのミッキーは、Hey Meauxの70年代の片腕でアーカンソー州生まれ、当時のシュガーヒル・スタジオのエンジニア、A&Rマン、かつスライド・ギター、ペダル・スチール・ギターなどのマルチ・プレイヤー、Uncle Mickey Moody(kとyのあいだに"e"あり)だと思います。
Freddy Fenderだけでなく、同時期のMeauxのプロデュース作に多数関わっている人だと思います。
Commented by obinborn at 2012-11-18 16:02
すみませんでした!どうやら私の勘違いだったようですね。ちょっと珍しい名前なのでつい間違えてしまいました。お詫びして訂正させて頂きます。

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