囲碁お見知りおきを

22日は渋谷gee-geで『囲碁お見知りおきを』の
イベントに。主宰する中原由貴さんが長年温めて
きた小説「からまわる男」のフィルム編の上映や
それに伴う朗読を軸に、出店あり、じょんがら節
の踊りあり、むろんバンド演奏ありと三部構成の
長丁場だったが、終始手作りの温かい空気に満た
された。

音楽は言葉や映像を自然と喚起するし、そのイマ
ジネイションによって書かれた小説も沢山ある。
そのような互いに呼び合うものを一晩の宴に凝縮
した世界と言えばいいだろうか。こういうアイディ
アを夢見るだけではなく、多岐な分野に亘る仲間
たちとともに実行してしまうところがムーさん(
中原さんの愛称)の人となりだと思う。それは何
も大それた発案でも大向こうを張る奇抜な挑戦で
もない。むしろ懐かしい学園祭の延長線のように
ささやかな思いかもしれないが、昨晩見た夢を元
に青写真を描き、行動してしまう大人はそう多く
はいまい。

囲碁お見知りおきを楽団の演奏はオリジナルにス
ティーヴィ・ワンダーの「エボニー・アイズ Ebo
ny Eyes」(『Songs In The Key Of Life』は彼女
のフェイヴァリット・アルバムのひとつだ)や、
ニーナ・シモンとリヴォン・ヘルムでおなじみの
「自由を感じられたらどんなにいいだろう I Wish
I Knew How It Would Feel To Be Free」などを
交えるという寛いだもので、日本語詞に置き換え
つつメンバー各自の声質を発揮しながら歌い回し
ていく「エボニー・アイズ」は昨年の会同様、と
くに心に残った。

今年春の誕生日に渡し忘れたプレゼント(といっ
ても拙者の書ですが)を手にしたムーさんは満面
の笑みを浮かべる。ぼくもお陰で清々しい気持ち
で帰路に着くことが出来た。


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by obinborn | 2012-11-23 00:47 | one day i walk | Comments(0)  

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