8トラック・レコーダーが回されていた

a photo of Brinsleyを検索していたら、貴重な雑誌
レビューが出て来た。そうブリンズレー・シュウォ
ーツ『銀の拳銃』のレコード評である。横組レイア
ウトでこれが懐かしい『ミュージック・ライフ』誌
であると気が付かれる方々も少なくないだろう。そ
うかあ〜、彼らのLPが東芝音楽工業(当時)から出
ていたことは知っていたけど、『ML』に掲載された
レヴューまではさすがに知らなかったな。

ちょっと字が小さいので興味のある方は拡大して見
て欲しいのだが、簡素ながらぐっと本質を掴んだこ
とが書かれていて嬉しくなった。残念ながら筆者の
方のお名前は解らないのだが、以前復刻版で出たこ
ともある同誌のアルバム・レビューを纏めたアーカ
イヴ(なかなか面白い)でも読み返して確かめてみ
ようかな。

文中にも触れられている通り、本作のレコーディン
グはメンバーの家に8トラックの機材を持ち込んで
為されている。それ故の温かい音の響きが魅力的な
アルバムで、ザ・バンドのブラウン・アルバムや細
野晴臣の『ホソノハウス』同様のピースフルな空気
感が素晴らしい。思えば当時のロック界にはまだま
だコミューン幻想や田舎志向が根強くあり、この『
銀の拳銃』もそんな流れのなかの一枚だったのかも。
それでもその音楽自体は時の流れを超えて訴えてく
るのだから、こんな素敵な演奏を残してくれたブリ
ンズレーのメンバーたちに感謝したい。

ちなみに昨日ちょっと触れたニック・ロウは、この
時まだ23歳前後。この時代の曲を現在のステージで
演奏するなんていうことは残念ながらないけれど、
誰にだって封印したい過去はあるよね。そんなある
種の切なさや痛みまで運び込んでくるナイーヴ過ぎ
る記録なのだった。このアルバムが好きな人たちと
は友だちでいたい。

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by obinborn | 2012-12-01 22:46 | one day i walk | Comments(0)  

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