R&B Meets Jamaica

07年にリリースされたファッツ・ドミノへの
トリビュート・アルバム『Goin' Home』を覚
えていらっしゃる方も多いだろう。ポール・マ
ッカートニーやエルトン・ジョンのような英国
人から、アーマ・トーマスやドクター・ジョン
といったドミノの故郷であるニューオーリンズ
縁のミュージシャンまでが一堂に会して、ドミ
ノの曲を歌い切った素晴らしい作品だった。

そのアルバムのなかでも群を抜いて光っていた
のがベン・ハーパーが歌った「Be My Guest」
だ。ジャマイカンR&Bの重鎮、スカタライツの
面々をバックに配したその曲はスカの軽やかな
ビートに彩られて、なるほど裏拍を強調してい
けばニューオーリンズ産のR&Bもスカに近いの
だな、と認識させるには十分な出来だったと思
う。

いわばフランキー・フォードの「Sea Cruise」
に思いを巡らせばスカ・ビートになるのと同じ
構造だが、果たしてファッツ・ドミノのオリジ
ナル版「Be My Guest」(Imperial 5629 59
年の11月に全米チャートで8位)はどうだろう。

今日もまた隣町の東長崎にあるCreole Coffee S
tandで当該シングルを買い、先ほどからベン・
ハーパー版と繰り返し聞き比べているのだが、ホ
ーンズのあしらい方や、アール・パーマーと思し
きシャッフルがかったドラム・サウンドなどが、
もはや完全にスカ・ビートを演出していることに
思わず舌を巻いてしまった。

ジャマイカがイギリスから独立したのが1962年
のこと。59年にアメリカで大ヒットしたこの「
Be My Guest」が、ラジオ局を通してカリブ海
へ、じわじわ伝播していったことは想像に難くな
い。

なおジャマイカン・ミュージックとドミノの関連
については高地明氏によるコラム記事「Jamaica
Loves Fats」(『ニューオーリンズ・ミュージック
・ガイド・ブック P-Vine Books 07年』所収)
をぜひ。

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by obinborn | 2013-01-06 20:31 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by noah at 2013-01-07 10:42 x
おびさん、今年もよろしくお願いいたします。

年末年始はNEW OLREANSにどっぷりでした。
このアルバムはなんか入門編でして
BBKINGとDUMPSTAPHUNKを初めて聞きました。
これが自分の中のベストでした。

でも一番ぐっときたのはやはり
ニールさんの1曲でしょうか
新年から猛烈にこの本は探してみます。
Commented by obinborn at 2013-01-07 12:01
noahさん、こちらこそよろしくお願い致します。ニールの歌うwalkin to
the new orleansは、何気なハーモニカもキモですね!件のガイドブックは
非常にタメになるのでお買い得かもです!で、『Goin'Home』ではハーパー&スカタライツの次にトゥーツ&ザ・メイタルズが来るなど曲順・並び
もちゃんと考えているなあ〜という豪華2枚組でしたね!

ぼくも夕焼けや細野さんを通してドクタージョンやアラントゥーサン、ミーターズを知ったり、オレンジ・カウンティ経由でダグ・サームに辿り着いた音楽体験がベースになっているような気がします。

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