愛しのロニー

華やかなロックンロール・ライフに疲れて
フェイシズから旅立ったロニー・レインが、
次に目指したのは田舎の温もりだった。

フェイシズの他のメンバーがプール付きの
豪邸や乗り切れないほどの高級車を買って
いったのとは対照的に、自家用モービルに
乗って釣りに出掛けたり、火を焚き畑を耕
す生活にロニーは生き甲斐を見出していっ
た。フェイシズ時代の蓄えは<The Passing
Show>と呼ばれた気ままな巡業のなかで消
えていったが、そのことを気に留める様子
もなかった。

そんな彼の一連のソロ・アルバムは単に憧
れの田園生活を写し絵のように切り取って
いるばかりでなく、金や名声といった世俗
に背を向けたロニーの姿が、小川のせせら
ぎや乾し草の彼方から静かに立ち上がって
くる。それはけっして大振りなものではな
いけれど、他の誰でもない彼の息遣いだ。

今なおロニーを賞賛し、指標とする人々は
後を絶たない。見上げた空にいわし雲が見
える時、ぼくもふと彼のことを思い出す。

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by obinborn | 2013-01-15 09:16 | one day i walk | Comments(0)  

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