虹をつかむ人
やそれなりの喜びや苦悩が待っていたことだろう。それ
もまた別の道であったと思う。しかしそれでも佐野元春
の音楽と接近したことで導かれていったたくさんの鮮や
かな光景がある。
眠れない夜のなかで「アンジェリーナ」の鼓動を聞い
た。まるで翼を得たように「ガラスのジェネレーション」
を誇らしい気持ちで受け止めた。「ワイルド・ハーツ〜
冒険者たち」を耳にして、得たものと失ったものを秤に
かけてみた。「情けない週末」の”うすのろ”に怯えた
夜もあれば、「ふたりの理由」に背中を伸ばした夜明け
もある。
かつての”寂しげなエンジェル”は「レイナ」となっ
て夜明けにそっとお茶を飲んでいる。かつて”きみの幻
を守りたい”と叫んでいた青年は、暮れなずむ街並に立
ち尽くしながら、それでも「黄金色の天使」を待ちわび
ている。そんな風にして佐野の歌は過去と現在を繋ぎ止
めながら、ソング・サイクルのような結び目を紡いでい
く。
(筆者が『All Flowers In Time』に寄せたライナーノー
ツより抜粋させていただきました)
by obinborn | 2013-01-21 00:51 | rock'n roll | Comments(2)
一気にライナーを読んでいたら大げさではなく
「ああ。この30数年間違ってなかったんだ・・・」
と、自分に言えた。
そして、僕も佐野元春と共に生きてきたんだと
これからも生きていくんだと無理なく思いました。
もしかしたら80年代のあのフレーズに共感した時
その時と同じくらいです。本当に感謝します。
素晴らしい言葉をありがとう。
書いた甲斐があるってもんです!
あとホット・ツナなんですが、天辰さんに比べればオレなんかひよっこ
みたいなものなんで、お手柔らかに(^0^)