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軋む時代、遥かな歌声〜中村まり

どこか遠くに響く夜行列車の汽笛
降った雪に初めて踏み込む時の足跡
いつか見たいわしのような雲

中村まりの歌を聞いていつも思い起こすのはそんなことだ。
それが古いトラディショナル・ナンバーであろうが、彼女
の自作曲であろうが、この人の歌はいつもすくっと遥かな
光景を見渡し、足下にある小さなものを掬い上げる。

時代が音を立てながら軋む。昨日までいた人が今日はもう
いない。日々は何事もなかったように繰り返す。
そんな毎日のなかで、ぼくは今日も中村まりの歌を聞いた。

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by obinborn | 2013-04-05 07:09 | 中村まり | Comments(2)  

Commented by ロキシー at 2013-04-05 18:10 x
僕も今日「Traveler & Stranger」を聴きながら新宿の街を歩きました。あぁ、早く新譜が出ないかな~。
Commented by obinborn at 2013-04-06 00:22
最初期の自主制作盤『Traveler&Strangere」には素朴な匂いが
します。それでも現在の中村にしっかりと橋渡しをするような
響きもきちんとあって、もうそこら辺が信じられる証であり。
これからもきちんと彼女のライブを追っていきます。

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