ジム・クウェスキン&ザ・ジャグ・バンドの来日を祝して

大阪公演が大盛況のうちに終わったらしいジム・クウェスキン
&ザ・ジャグ・バンド。明日12日の東京公演と13日の横浜公
演がいよいよ楽しみになってきた。むろんぼくは2日間とも通
うのだが、とくに13日は横浜ジャグ・フェスの最中、クウェス
キンたちが特別な賛辞とともに招かれるだけに、新旧数々のバ
ンドとともに心ゆくまで味わい尽くしたい。

ジャグ・バンドの楽しさについてはすでに語り尽くされている
感もあろうからここでは最小限に留めたいが、クウェスキンた
ちの場合、ジム・クウェスキン、ジェフ・マルダー、マリア・
マルダーとフロントに並ぶ3人のヴォーカルを聞き比べるとい
う面白さもあるだろう。

そんなヴォーカリスト各自の個性をたっぷり吟味出来るのが、
彼らの3作め『See Reverse Side For Title』(67年)だ。
むろん以前のアルバムでも三人の歌はフューチャーされていた
のだが、ここでは全13曲中7曲もジェフ・マルダーのブルージ
ーな歌を堪能出来るのだからたまらない。むろんそこにジムな
りマリアが当意即妙に入ってくる「Chevrolet」や「Onyx Ho
p」のようなナンバーもあることで、結果的にこのジャグ・バ
ンドの幅を伝えることに成功している。

各種楽器の奔放な響きとともに、三人の歌声のニュアンスの
違いなども今回の日本公演ではたっぷり目撃出来るはず。オ
リジナル・メンバーの一人だったフリッツ・リッチモンドこそ
既に他界してしまったが、腕達者なビル・キースのバンジョー
やリチャード・グリーンのフィドルとともに、期待は募るばか
り。60年代にケンブリッジのフォーク・シーンを湧かせたヒッ
プな彼らの奇跡的なリユニオン。どうかお見逃しなく。

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by obinborn | 2013-04-11 18:50 | one day i walk | Comments(5)  

Commented by アラン・ボブ at 2013-04-11 20:00 x
ごぶさたしています。
こちらのブログは、いつも見てます。
今回の彼らのアルバムの再発を機に、1枚買おうと思ったのですが・・。
「ガーデン・オブ・ジョイ」は、どこのレヴューを見ても最高作と書いてあるし、ジャケットも良いと思うのですが、
どれか1枚、と言われると、小尾さんは、こちらでしょうか。
ご意見を、お願いします。
Commented by obinborn at 2013-04-11 22:07
う〜ん、どれも甲乙付け難いですね。確かに『ガーデン』は良く出来たアルバムなのですが、それはリチャード・グリーンのフィドルが好きかどうかに左右される部分もあります。今回彼らのスタジオ・アル
バム4枚を聞き直して思ったんですが、ぼくはこのテキストにも挙げた『See Reverse〜』がやはり一番好きです。まだ素朴な味を残しつつも、ジェフ&マリアの存在がより浸透してきたからです。むろん
彼らの歴史すべてが魅力的ですけど。
Commented by アラン・ボブ at 2013-04-12 07:48 x
どうもありがとうございました。
参考にします。
Commented by sandfish2007 at 2013-04-12 13:46
こんにちは。サンドフィッシュ宮井です。おそらく、僕も『See Reverse〜』が一番好きです。ただ、一番優れているからではなく、個人的な好みの問題です。今回のブログの内容と一致したので、なんとなく嬉しくて書き込みました。小尾さんは横浜も行かれるのですね。凄いなぁ。僕は今夜だけですが、足を運ぶつもりです。会場でお会いしましょう。
Commented by obinborn at 2013-04-12 16:49
宮井さん、お久しぶりです!ぼくも優劣ではなく、あくまで個人の
感覚として『See Reverse〜』が一番肌に馴染むアルバムなんです。
そうかあ、同じ趣味ですね(笑)なお今回のパンフレットには寄稿
をさせて頂きました。もしよろしければ手に取ってみてください。

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