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そっと運ばれた言葉たち 磨き抜かれた音楽たち

初めて木下弦二と会ったのは忘れもしない07年の秋だった。
ちょうど彼ら東京ローカル・ホンクがセカンド・アルバム
『生きものについて』を発売したばかりの頃だった。

その時の弦ちゃんは自分のソングライティング以上にこの
バンドを知って欲しい、聞いてみて欲しいと必死で訴えて
いたように思う。

平易な言葉の豊かな連なり。ありふれた毎日に光を当てる
こと。東京ローカル・ホンクはそれをかけがえのない音の
束へとスケッチしてゆく。言葉にはそっと言い含めるよう
な願いがあるし、紡ぎ出していく音には修練を重ねた者た
ちならではの含蓄がある。ぼくはやがて彼らのことが好き
になっていった。たとえば「サンダル鳴らしの名人」を聞
けばハンド・クラッピングとともに町の様子が立ち上がっ
てくる。「拡声器」に耳を澄ませば人々の泣き笑いや阿鼻
叫喚が聞こえてくる。そして「おいのりのうた」の清冽さ。

あれから6年が経つ。私は明日も彼らの音楽を聞きにいく
ことだろう。

*     *     *

東京ローカル・ホンク 2デイズ

5月24日(金)下北沢・フラテア 18時半開場19時半開演
5月25日(土)渋谷・B.Y.G 18時半開場19時半開演

今回は24日が主にアコースティックもしくは小さな音、25
日がエレクトリック編成になる予定です。

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by obinborn | 2013-05-24 01:35 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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