ルブラン&カーの記憶

 少し前にも書いたけど、新・名盤探検隊でリマスター化さ
れたレニー・ルブランのファースト(76年)をここのところ
愛聴している。5年後の81年にルブランはセカンド・アルバ
ムを発表するんだけど、バリー・バケット制作のマスル・シ
ョールズ・サウンド・スタジオ録音ながら、セカンドは音作
りが時代のせいか大仰になってしまっているのが悲しい。な
かでもバスドラ4つ打ち(ミス・ユー状態ともいう)の「S
outhern Boy」にはちょっと興ざめ。

 やはりぼくはファーストが好き!ここではすべての音が優
しくフロウしながらデリケートに押し寄せてくるし、カント
リー風味の冒頭曲「Desert Cowboy」からAOR的な「Lady
Singer」へ、そしてスティーヴ・イートンの名曲「Rag Doll」
へと橋渡ししていく展開もきちんと心に染み渡っていく。

 キー・パーソンはずばりピート・カー。彼の存在があった
かなかったかだと思う。ファーストではピートならではの光
沢に満ちた綺麗なトーンでのオブリ・ギターが聞き取れるし、
そんな彼がプロデューサーとしても全面的に尽力しているの
だから、こんな見方があってもいいよね。

 よほど気が合ったのだろう。レニーとピートはこのセッシ
ョンの後、ルブラン&カーとしてデュオを組む。そして二人
による「Fallin'」は78年の2月に全米チャートの13位まで昇
る大ヒットとなったのだ。南部テイストをほのかに漂わせな
がらAOR的な要素もたっぷりまぶしたこの曲は、きっと彼ら
の鮮やかな記念碑となったことだろう。

 季節柄、雨の日々に。


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by obinborn | 2013-06-01 02:12 | one day i walk | Comments(0)  

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